サイドメニューの「ピザトースト」を楽しんでいると、意外すぎる演出が……

「ピザトースト」は、ガーリックトーストのように輪切りにカットされたフランスパンのピザとなっています。耳部分はザックザクに焼き上がっていますが、中はフワッとしていて、たっぷり塗られた優しいトマトソースとの相性はバッチリ。

ピザトーストを楽しんでいると、グラタンが完成した様子。店員さんがテーブルまで運んでくるのかと思いきや、キッチンの脇にある列車の模型にセット。呆気に取られていると、列車が発車しました。

テーブルの上にあったのはレールで、その上を列車がグルッと半周して目の前に到着。「熱いので気をつけてくださいね」と言われて、列車の荷台部分からグラタンを回収すると、列車はバックで戻っていきました。
先ほど、「席はお店の入り口付近がいい」と書いた理由はこれで、実はこちらのお店は模型列車を使ってグラタンを提供することで有名なのです。店内すぐの席は列車の終点付近となっていて、グラタン列車の雄姿を長く見られるイチオシ席となっています。
列車で登場した熱々な「グラタン」の味は?

それでは列車に運ばれてきたグラタン、いただきます。見た目は完璧な焼き加減で、「THEおいしいグラタン」というヴィジュアルです。カリッと焦げ目の付いた表面にフォークを入れてみると、熱々のマカロニが登場。

一口食べてみると、クリーミーだけど重過ぎないシンプルで真面目なソース。そこにプリプリのエビがアクセントになっていて、派手さはないけど熱々をハフハフ食べると最高においしい。
大盛にしたグラタンとピザで、チーズたっぷりの食事を楽しんでいると、懐かしさと幸せがやってくるような組み合わせでした。
お会計の際に対面したのが、50キロもあるというアンティークなレジ。こちらは現役で、「アンティークでも実際に働けるものは使う」というご主人。なるほど、模型列車にも立派な仕事のある『どつぼどーる』。楽しくて、おいしくて、わざわざ食べに来る甲斐のあるお店でした。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP DATA
グラタンのお店 どつぼどーる
住:兵庫県宝塚市逆瀬川1-13-27
TEL:0797-77-9046
営:月・水~日11:00~20:00(L.O.19:00)
休:火曜
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。