フードトラックで味わえるハワイアンからあげは美味しいのか?

地下鉄・神谷町駅の地上出口を出て少し歩くと、突然、からあげの何とも言えない良い香りにすっぽりと包まれました。フードトラックの姿が見えないうちから鼻をくすぐる誘惑的な香り。そして聞こえてくる爽やかながらも刺激的な揚げ音。嗅覚と聴覚から攻められて、もうたまりません!
そして、いざ『MOCHIKO CHICKEN FACTORY』のフードトラックの前に着くと、サーフボードに貼られたメニューがお出迎え。いやが上にもハワイアンな気分が盛り上がります。ランチタイムなのでライスと一緒にランチボックスで提供されますが、チキン単品での購入も可能とのこと。
本場・ハワイではモチコチキンはそのまま食べることが多いそうですが、こちらではお弁当に合うよういろんなソースが選べるのが特徴。ちなみにモチコチキンにソースをかけて販売するスタイルを生み出したのは『MOCHIKO CHICKEN FACTORY』が最初らしいです。
選べるソースは期間限定のものを含め、以下の5種類。(1)ハワイアンシーソルト、(2)タルタル、(3)ハニーマスタード、(4)トマトチリ、(5)ピーナッツソース(この日の期間限定ソース)。すべて自家製というこだわりよう。スゴい!

筆者はこのときが初訪店だったので、ベーシックなハワイアンシーソルトの単品(500円)と、大好きなタルタルのランチボックス(750円)を購入し、近くのベンチに腰を下ろしていただくことにしました。
まずはハワイアンシーソルトから。餅粉のほか数種類の粉をブレンドしているという衣は、もっちり感の中にもカリッと感もあります。おこげ具合も香ばしくて実に旨し!

ハワイの赤塩や岩塩などをブレンドしたシーソルトは、塩の旨味とともに、チキンそのものの味わいがしっかり感じられます。鶏肉を秘伝の漬けダレにひと晩じっくりと漬け込んでいるそうで、味もしっかり付いています。ご飯との相性は言うに及ばず、お酒のアテにもよさそうです。
あっさりタルタルソースと濃いめのチキンは相性バツグン!

続いてタルタルのランチボックスへ。まずはタルタルソースをひと口味わってみます。酸味はひかえめ、やや甘じょっぱい味で、わりとあっさりしたタルタルソースです。タマネギやピクルスのシャキッとした歯ごたえがたまりません。気のせいか、ほのかにクリーミーな風味も感じました。
チキンの味が濃いめなので、あっさりしたタルタルソースと相性ピッタリ。小ぶりでひと口サイズのチキンは食べやすく、それだけに何個でも食べられそう。やはりからあげとタルタルソースは最強のパートナーですね。
ちなみに、筆者は無類のタルタル好きですが、それを差し引いてもこのタルタルソースはご飯にも合うと思いました。残ったタルタルソースをご飯と混ぜて食べると、これがまた旨いこと…。炊きたての白いご飯にこのタルタルソースをたっぷりかけた”タルタル丼”も美味しそうだ…などと妄想してしまいました。

ちなみに『MOCHIKO CHICKEN FACTORY』では揚げたてを提供するために、営業中は常にチキンを揚げ続けているそうです。香りと音を常に絶やさない”ライブ感”も大切にしているんだそう。そしてフードトラックは月曜から金曜まで、東京都内各地でランチタイムを中心に複数箇所で営業中。
からあげ好きならずとも、この香りと音にはきっと反応してしまうハズ。見つけたらぜひハワイのご当地からあげの美味しさを味わってみてください。
●SHOP INFO
店名:MOCHIKO CHICKEN FACTORY
URL:https://mochikochicken.co.jp/
※出店場所や日時はキッチンカーごとに異なる場合があります。詳細は各キッチンカーのインスタグラムなどでご確認ください
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。