期待を裏切らないボリューム!「サービス品(ごはんA、フライ2種)」1380g

目の前にやってきたのは牛肉と豚肉ダブル主演の山盛り丼に、存在感のあるロースカツとエビフライ。早速計測です。牛バラ&豚バラ丼は、直径18cmの丼に高さ約14cm、重さは764g。フライとカツは25×12cmのお皿に、エビの長さは20cmちょい。カツは約17cmで、キャベツも含め281g。味噌汁は直径12cmのお椀で312g、春雨は直径8cmの小皿で重さ23g(全て器の重さを除く)。で、トータル1380g。
1.3kgなら、神に選ばれし胃袋持ちじゃなくても食べきれそうな気がする。これ、もしダブル(2000円)で注文したら、果たして何キロだったんだろう。『上州屋』では、食べたことのないメニューをダブルやメガで注文するのは、素人には危険、ということをあらためて実感します。

まずは丼から。甘辛の牛肉と、しっとり柔らか豚肉。千切りキャベツが敷いてあるのでさっぱりと味わえます。そしてカツは脂身がジューシーで旨い! エビもでっかくて食べ応え満点。卓上にはトンカツソース、カラシ、七味、ラー油、マヨネーズなどがあり、味変し放題です。一切れ一切れ、どうやって食べようかニヤニヤしてしまいます。
全部が主役! とも言える美味しさの中、卓上にある大根の丸干しのお新香がポリポリ食感と口の中リセットにちょうどいい。この日の味噌汁の具は小松菜と卵。これまた荒ぶる肉やフライの旨みをさらっと流してくれる、ありがたい存在です。

「デカ盛りって正義だわ~」「聖地って客を裏切らないわ~」など思いつつ、ガツガツと食べ進めていきます。肉の下にキャベツ、フライの横にもキャベツ。だから、ハイカロリーだけれど、野菜もちゃんととっている気もする。背徳感? それも『上州屋』のいいところだと思います。
「サービス品はね、うちのいろんなものを食べてもらいたいと思って作ったものなんですよ。お客さんはどれにしようか悩むから」と話すのは、店主の古郡裕一さん。確かに悩む。だってメニュー豊富で、しかもボリュームもダブルとかメガとかがあるから。唐揚げとか豚キムチ、といった単品の定食だけでおそらく60~70種ある? そして3種のミックスフライとか、今回のサービス品のようにいろんな種類のセットもあるので、一つに絞るのに真剣に悩むっ!

それでもって、ゴハンはグラム注文。50g刻みで注文でき、500gまでは追加料金なし。700gまでの中盛は+50円、800gまでの大盛は+100円、1.2kgまでの特盛は+200円、特特盛りは1.5kgで+300円。
そして説明の下には「特特盛りは注文した8割の方が大量に残してしまうのでまずは特盛からの注文をお勧めします」の一文が。おかずもボリュームタップリな店でゴハン1.5kgを完食するって、おそらく胃袋が3kgぐらいを余裕で完食できる人じゃないとさすがに無理かも。ご飯のおかわりは200gまで100円、250~500gが200円なので、残すよりも、足りなかったら後からおかわり、がいいと思います。
ちなみに「カレーライス」も小並中大と4サイズあり、大の場合ライス800gまでで1200円。これに、チーズハムカツ400円や唐揚げ300円など、いろいろな揚げもの12種がトッピングできるので、全乗せしたらどえらいことになりそうです。

選択肢が豊富で、しかも追加オプションも色々。そしてボリュームが半端ない。流行や客寄せじゃなく昔からデカ盛りを出している『上州屋』。ご時世的に許されるのであれば、2~3人で食べに行って、いろんなおかずをシェアするのがお勧めですが、一人で行く場合は注文前に、どれくらいのボリュームなのか、前もって聞いておくのがいいかもしれません。
そして、もし食べ残した場合は、容器代50円で持ち帰りOK。「うちは自由度が高いのが最大の魅力。いろんなのやっちゃってるから、楽しめばいいと思うよ」と笑顔で話す店主。これからも、自由度の高さとボリュームの素晴らしさに惹かれて、通い続けたいと思います!
(取材・文◎いしざわりかこ)