まさかのチーズおろし器登場!「豚チーズつけ麺(特盛)」トータル1306g

目の前にやってきたのは、濃厚そうな豚骨スープのつけ汁に、真ん中に黄身が乗った麺、そしてチーズおろし器! 自分でチーズをかけて完成です。
まずは計測。直径25cmの器に盛られた麺は896g、高さ約13cm。直径13cmの器に入ったつけ汁は385g、チーズは25g。トータル1306g。麺3玉で推定540gなのは茹で前のボリュームってことですね。ここの麺はおそらく、茹でると1.6倍強になる、ということだと思われます。

「麺は中太のストレート麺、つけ汁はオリジナルの豚骨ベースで、かえしは『九州ダレ』を使用。具は白ネギに万能ネギ、メンマ、あと溶けたチーズもスープに入っていますよ」と話すのは店主。
上からかける麺だけじゃなくて、つけ汁の中にもチーズが入っていたとは。ちなみに、麺3玉を注文した場合、つけ汁も1.5倍になるとのこと。途中でつけ汁だけなくなっちゃう心配はなさそうです。
「『豚チーズつけ麺』は、お客様に喜んでもらおうと始めたメニューです。チーズを自分でかけるのって、ちょっとワクワクしますよね。もう10年以上前に生まれたものですが、だんだん認知されてきているといった感じですよ」と店主。確かに、自分でおろしたチーズがつけ汁の中に、そして目の前で溶けていく感じ、ワクワクします!

ということで、早速チーズおろし器でチーズをおろします。最初は半分ぐらいで様子を見て~、なんて思っていたのに、気づいたら全部おろしていた。だって、チーズたっぷりってやっぱり幸せな気持ちになるし。で、黄身を混ぜた麺をチーズたっぷりのつけ汁につけると、これがカルボナーラ感のある味わい。後から豚骨がやってくるけれど、最初はチーズと黄身効果でカルボナーラみたいな美味しさに。豚骨にチーズさらに黄身で、背徳感ある構成なのに、なんか軽やかかつおしゃれな味わいです。
これは、一度食べたらハマる人はどハマりする美味しさ。「シメは小ライスを入れておじや風に味わうのもおすすめですね。ランチタイムはライス無料なので、注文する人も多いですよ」と店主。ちなみにランチタイム以外だと、ライスは150円。このつけ汁は麺とライス、両方で味わいたくなる美味しさです。

ちなみに、麺特盛を注文する人は1日10~20人ほどいるそうで、店としてはさほど珍しくないとのこと。「中には、夜の12時に来て麺特盛にする常連さんもいるからね。ぺろっと食べていくよ」。深夜に1.3kgつけ麺。北千住の夜には猛者がいる、ってことですね。
なので、完食するためのアドバイスは特にないとのこと。確かに、1日で10~20人が1.3kgをぺろっと完食する店なら工夫や作戦はいらない。納得です。
卓上には、コショウ、お酢、醤油、紅生姜、魚粉が置いてあります。たまに紅生姜でお口直しとか、味に慣れてきたらコショウで刺激をプラスと様々な楽しみ方が可能です。
つけ麺をもっと楽しむなら、食感の変化が生まれる「全部のせ」!

「味変ではないけれど、これをプラスするのもおすすめですよ」と出してくれたのが「全部のせ」。炙りチャーシュー、味玉、メンマ、ほうれん草、もやし、ネギのセット。確かにこれをプラスしたら、ワンランク、いや2ランク上の美味しさになりそうです。
入れてみると、もやしやネギのシャキシャキがいいアクセント。そして豚骨チーズつけ汁は、どんな具材もまろやか濃厚な美味しさを纏わせてくれます。炙ったチャーシューの香ばしさもいい。食感の違いが生まれると、また食欲がアップする感じ? デカ盛りを食べるのに、変化って大事だとしみじみ。これ、絶対に足した方がいい。トッピングのありがたみを改めて実感しました。

ツルッツル、プリップリの麺にとろみしっかりのチーズ豚骨スープ、程よい塩気とまろやかさを感じるつけ麺は、思わず無言になってひたすらズルズルと食べ続けてしまう美味しさ。味噌ラーメンにチーズトッピングはあっても、豚骨のつけ麺にチーズがこんなに合うとは嬉しい驚きでした。きっと暴力的カロリーだろうけれど気にしない! だって美味しいからっ!
ちなみに、季節限定メニューも毎シーズン出しているとのことで、冬は味噌つけ麺が人気とのこと。北千住の腹ペコたちのお腹を満たす、どこかアットホームな雰囲気の『宗庵』。今度は店のもう一つの看板メニュー、鶏&醤油ベースのスープのつけ麺を食べに来ます!
(取材・文◎いしざわりかこ)