ひと口めからガツンと虜になる美味しさに感激!

さすがに街道沿いにあるだけあって、店内はけっこうな広さ。壁のメニューを見てみると、ラーメンは【醤油・味噌・塩】、【特製味噌】、【辛味噌】、【プレミアム】、【つけ麺】などにジャンル分けされています。いずれもベースのスープは店舗ごとに3日間炊き続ける豚骨100%の自家製スープ。そして麺は特製の極太ストレート麺、そして秘伝のタレ、オリジナルの豚脂で構成されています。
前述のAさんのイチオシは、「特製味噌ネギチャーシュー」で、「コールは硬め・普通・濃いめ」と言っていたのは、麺の硬さ、脂の量、味の濃さのお好みのこと。

ちなみに、スマホで調べたら、特にコールをしなくても脂は割と多くて味も濃い、という情報があったので、筆者は「特製味噌ネギラーメン」(930円)と半ライス(130円)をオーダーし、コールは「麺硬め、脂普通、味の濃さ普通」にしてみました。なお、「JAFのメンバーカードを提示すると、味付玉子orコロチャーシュー6個が無料」だったので、提示して味玉をもらうことに。
さて、山岡家では、特製の極太ストレート麺を使用しているので、茹で上がりまで7分程度かかります、と店員さんに言われました。ええ、いくらでも待ちますとも! そんなわけで、オーダーから約10分経って、念願の「特製味噌ネギラーメン」が運ばれてきました。

特製味噌スープの液面には豚脂の膜が張り、キラキラ輝いています。具材は大判の海苔が3枚、角切りの「コロチャーシュー」、ホウレン草、そして千切りの白ネギがたっぷり。
スープをズズズッとすすってみると、思わず「うまっ」と声に漏れ出てしまいました。予想してたより100倍ウマい! 特製味噌豚骨スープにさまざまな食材の旨味が溶け出し、ドシンと重厚感のある旨みと、後味にじんわりと甘味が広がります。なんとも深い味わいなんです。
とくに強烈に感じたのが脂の甘味。“山岡家の脂はこってりしているのにキレがある”と店内の壁にも書いてありますが、まさにその通り。こってりしているのにクドさはないので、レンゲが止まりません。

そういえば、“ガツンときてくせになる”というのは、山岡家のキャッチコピーですが、まさしくそれ!

そして麺がまた旨いのなんの。ストレートの太麺で、しかも硬めをオーダーしたのでさらにイイ感じ。ワシワシと噛めば噛むほど麺自体の旨味が感じられ、ついでに麺にクタクタになった長ネギが絡みつき、濃厚な特製味噌とんこつスープも三位一体となって、もはや「時よ止まれ!」と言いたくなるほど。

夢中で食べていたらあっという間に麺がなくなり、半ライスに移ります。冒頭のアンケートに書いてあったように、クタクタになったネギをご飯にのせて、さらに卓上の豆板醤もオン。
これを混ぜて食べてみると、スープを吸ったネギと、豆板醤のしょっぱ辛さが相まって、めちゃくちゃ美味しい豆板醤ライスになりました。確かにコレはウマい! さらに、そこに特製味噌とんこつスープをかけて雑炊のようにしてみたところ、これまた天国のような味わいで最高でした!

というわけで、文句なしに美味しい『ラーメン山岡家』の「特製味噌ネギラーメン」&「豆板醤ライス」。頭に浮かぶと無性に食べたくなる気持ちが、よ~くわかりました。
しかし、東京に1軒しかないというのは、やっぱり寂しい気がします。お願いだから都心にも店舗を作ってほしい! そう切に願いつつ、大満足で店を出たのでした。
(撮影・文◎土原亜子)