鬼おろし&牛肉の“あっさり&こってり”のバランスが絶妙

まずは「鬼おろし肉ぶっかけうどん」から。うどんの上にはオーダーが入ってから炒める牛肉と玉ねぎ、そして鬼おろしが鎮座。ちなみに「鬼おろし」とは、粗めにおろした大根おろしで、大根のシャキッとした食感と風味が味わえます。つゆには甘辛く炒めた牛肉&玉ねぎの味がなじんで、スッキリしていながらもちょっとこってり感も漂います。

うどんは相変わらずなめらかでツルツル感がハンパない! 上下の唇の間を、アイススケーターのように素早く一瞬のうちにすり抜けていくようです。コシもあってのどごしも抜群。茹でたあとに冷水でしっかり締めているのがわかります。これは暑い日にはもってこいですね。肉のこってり感と鬼おろしのさっぱり感のバランスも絶妙で、スタミナを付けつつ爽快な気分にしてくれるようです。
新作「鬼おろし豚しゃぶぶっかけうどん」も最高だった

続けて「鬼おろし豚しゃぶぶっかけうどん」をいただきます。メインの豚しゃぶに加え、刻み柚子が添えられた鬼おろし、なすの揚げびたしがのっています。
薄くスライスされた豚肉は、湯通し後に北海道産の真昆布や数種類の削り節から引いた特製のだしに漬け込んでいるそうで、ひと噛みすると、やさしいトロンとした歯ざわりがたまりません。もちろん旨味も十分です。
また、ゴマを合わせた特製ぽん酢だれがかかっており、これが実に風味豊か。豚肉をうどんのつゆにしっかりひたして食べると、さらに美味しさ倍増。鬼おろしに添えられた刻み柚子の酸味がキリリと味を引き締めていて、暑さが一気に吹き飛ぶような爽快感も最高。

そして、なすの揚げびたしがこれまた激ウマ。ダシがしっかり染み込んでいて、口に入れた瞬間から上品な味わいがじんわりと舌からのどを潤していきます。これの小鉢を単品で提供してほしいと心から思ってしまったほどです。
いずれのうどんも並盛だけでなく、大・810円、得・930円があり、並と大はテイクアウトも可能(容器代は1杯30円)。提供期間はそれぞれ「鬼おろし肉ぶっかけうどん」が8月下旬、「鬼おろし豚しゃぶぶっかけうどん」が7月下旬までの予定。店舗により取り扱い商品は異なるようなので事前に要チェックですが、この機会にぜひ味わってみては?
(取材・文◎松本壮平)