日本向けにアレンジしていない本格中華が旨すぎた!

コンセプトは「小吃店」という、中国の裏路地などにある個人が営むファストフード店。テイクアウトを主軸に、席数は13席のみ。手軽にランチを済ませたい時や、仕事帰りにサクッと飲んで食べられる気軽さがウリです。とにかく提供するスピードが早いので、一人飲みを好む人にはうってつけです。
広東出身の点心師のシェフがメニューを監修。広東料理の特徴的なスパイス使いと甘みのある味付けが楽しめます。さらに、自社農園で栽培した無農薬野菜を使用し、工房で作った手作りの皮で点心を作っています。
ということで、おすすめの「広東焼鴨」(広東風鴨の窯焼き)、「春菊餃」(春菊の蒸し餃子)、「ワンタン麺」の3品を注文してみました。
お店イチオシ! 「広東風鴨の釜焼き」(広東焼鴨)の旨みがスゴイ

まずは、「広東焼鴨」(680円)から。鴨肉はほろっと柔らかく、旨みが濃いです。下の部分に骨がついていて、その周りのお肉がこれまた旨い。甘みのあるタレは鴨肉と相性がよく、ビールが欲しくなるやつです。ちなみにテイクアウトする場合は、半身や1羽での注文も可能です。

さてお次は、「春菊餃」。皮の中にたっぷりの春菊と干しエビを詰めています。巾着の形がコロンと可愛らしい一品。春菊のほろ苦さと爽やかな香りとともに、干しエビの出汁がしっかりきいています。
すでに味がついているのでそのまま食べられますが、お好みで黒酢につけて食べるのもおすすめ!

最後は「ワンタン麺」。兎にも角にも、このエビワンタンが絶品! 皮はモチモチ、中のエビはブリッと歯ごたえがあります。スープは鶏ガラと干しエビで旨みを引き出し、透き通るような淡麗な仕上がり。麺はツルッと光沢があり、あっさり味のスープによく合います。トッピングのレタスもシャキッとしていて、いいアクセントになっています。
ひとしきりお店で料理を堪能しつつ、気になる他のメニューはテイクアウトして帰宅しました。

こちらは「密汁叉焼」の角切りをふわふわの皮で包んだ一品。甘めの味付けが新鮮で、八角のオリエンタルな香りも食欲をそそります。サイズがちょうど良く、小腹が空いた時にピッタリです。

こちらは人気上位の「担々麺」。シビレ系の辛さに、甘辛の肉そぼろが相性バツグン。もやしや小松菜など野菜もたっぷりで、ボリューム満点です。麺を底から持ち上げるように豪快に混ぜてから食べてみてください!
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学芸大学にあるようでなかった本格広東料理。店内の雰囲気もローカル感満載で、旅行気分を味わえます。テイクアウト用の予約システムを使えば、待ち時間ゼロで受け取れるのも魅力的。ぜひ、気軽に立ち寄ってみてはいかが。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●SHOP DATA
好香味坊(ハオシャンアジボウ)
住:東京都目黒区鷹番3-2-1
営:11:00~23:00
休:無休(年末年始を除く)