高さ22cmそびえたつ肉野菜の山! 期待を裏切らない「野菜タンメン(大盛)」1906g

待つこと数分。目の前に現れたのは期待を裏切らない山盛りのタンメン。早速計測です。直径22cmの器に高さも22cm、重さは1906g。(器の重さを除く)。うお~! トッピングを色々足したり、麺増量とかしていない、普通の大盛りで1.9kg超え。1000円切っているのに1.9kgとは、コスパ良すぎです。ひょとしたら、普通盛りでも1kg超えていたかもしれません。
「タンメンは鶏の白湯スープで塩味ですね。麺は中太ストレート麺で、並だと茹で前で180g、大盛りだと280g入っています。具は豚肉、もやし、ニラ、ニンジン、タマネギ、コーンなどで、並で約600g、大盛りで約900gになります」。と話す店長。大盛りの場合、1.9kg中、野菜約900gということですね。だからこそこの山の高さ、ボリュームに納得です。

早速一口。当然麺は山の奥にあるので、野菜と豚肉を食べすすめます。この野菜部分、醤油などで下味がついているので、そのままでも美味しい。もちろん鉄鍋&強火で炒めているので、シャキシャキでザクザク。肉野菜炒めを頼んだっけ? って状態です。麺が下にあるけれど、ゴハンとかビールとか欲しくなる美味しさです。
しかもたっぷり野菜で、これで今日1日分の野菜取れるわ~、って量のある900g。食べ応えがすごい! そもそも一食900gだとしてもボリューム満点なのに、ここのタンメン大盛は野菜だけで900g。果たして麺にたどり着けるのか自分。ありがたい大盤振る舞いに、残したら申し訳ないという気持ちがよぎります。

そして食べ始めて発覚。野菜の重さでスープが溢れそうになる! ということで、野菜の山を崩しつつ、スープもれんげですくいながら食べすすめます。序盤にスープ飲みすぎると、後半戦の麺が辛くなるけれど、溢れさせたくない。
ちなみにスープは、よくある白湯より醤油の味がきいていて、しっかりとした旨みを感じます。野菜からの甘みも滲み出して絶妙なバランス。野菜とスープをレンゲに乗せて一緒に味わうと、スープ効果で野菜が食べやすく感じます。とはいえ900g。アゴが咀嚼しっぱなしで、ちょうつがいのところに疲労が溜まってくる感覚に。うまいから、あったかいうちに食べきりたいが、果たして持つのかアゴ……。

店長におすすめの食べ方を聞くと「お酢を途中でかけるといいですよ」。なるほど。卓上にあるお酢をひと回しかけると、さっぱりとした味わいに。「お客さまのなかには、タンメンの麺なし、野菜とスープだけで頼む方もいらっしゃるんです」。炭水化物ダイエットとかなのかな? 麺はなくともスープと野菜で1kg超えるから、ダイエットでいいのかわからないが。
なんとかスープを溢れさせないよう野菜を食べ進め、やっと麺が顔を出してきます。なかなか会えなかった麺を一口! 肉野菜の山が“蓋効果”で、まだ湯気が出る。そして中太麺という適度な太さのせいか、さほど伸びてない。一気に啜ると、もやしやニラも一緒に口の中に入ってきて、麺と野菜でシャキ&プリ。おそらくですが、野菜を炒めた際の醤油がスープに溶け出しているので、さっきよりスープも濃厚になってきた感じがします。やっとタンメンらしくなってきた~。

麺もある意味味変? それまで野菜ばっかりだったところに麺を食べ始めるので、いい変化なんですが、おそらくお腹の中には既に1kgぐらい野菜やスープが。腹八分目、九分目の感覚が訪れます。満腹でもう入らない~の直前。あと何口かで100%になる予感がヒシヒシとやってきます。しかしこの段階で、どんぶりが安定水位をキープしたぐらい。食べても食べても本当に減らない!
おそらくですが、正解は別の器をもらって、野菜の山をある程度移動して、スープを溢れさせないようにしたのち、野菜、麺、スープを並行に食べ進めるべきだったのかも。あまりの山の高さにテンション上がってはしゃいでいたため、戦略をたてなかったことをこの段階になって反省です。

己の限界まで挑み、なんとか麺まで食べ切った「野菜タンメン(大盛り)」。スープ完食までいけなかったのが悔やまれますが、お腹ははち切れんばかりにパンパンに。ただ、野菜が多いので食べたあと胃もたれとか、口の中ドロドロとか、ドスッと重たいという感覚はなし。適度なお酢チャージも良かったと思われます。
もし、1.9kgなんて余裕でしょ、という人には、100品以上の料理から選べる食べ&飲み放題3500円をお勧めします。制限時間は120分。おそらく己の限界まで、食べて飲んで満足すること間違いなしです。タンメンはもちろん、中国出身のシェフが作る本場の中華料理や人気の焼き餃子なども楽しめます。ちなみにシェフ一押しは、「牛スネ肉と牛ハチノスの麻辣和え、麻婆豆腐」。「牛すじ煮込み」も絶品だそうです。
とにかく野菜たっぷりで旨みしっかりだけれど背徳感低めな、『タンメン・餃子酒場 一正』の「野菜タンメン(大盛り)」。胃袋に自信のない人は、まずは「タンメン(並盛)」(780円)からスタートをお勧めします。余裕があったら餃子をつけよう~なんて軽く考えちゃダメ。今日は思いっきり喰うぞ~、ガンガンいけるぞ~! という時に特にお勧めです。
(取材・文◎いしざわりかこ)