期待を裏切らない「チャーシュー乗せチャーハン(てんこ盛り)」約1.9kg!

目の前にやってきたのは、大皿に盛り付けられた山盛りチャーハン。チャーシューが花びらみたいできれい~。スープ、おちょこみたいに見えるけれど普通のお椀サイズです。期待を裏切らないサイズ感に感動しつつ、まずは計測です。
直径34cmの皿に、高さ約9cm、重さは1877g(器の重さを除く)。味噌汁の129gを合わせたらほぼ2kg。これが1250円で食べられるのって素晴らしい。さすが『二代目蝦夷』!

「実は、チャーシューは脂身部分と赤身部分の2種類なんですよ」と話すのは、店主の岡安清純さん。改めて見てみると、脂身のある白とピンクのチャーシューが4枚。そして脂身のないチャーシューが4枚。「チャーハンは、にんじん、ナルト、タマネギ、長ネギ、卵、小口ネギのスタンダードなチャーハンですね。普通盛りだと600gですが、+200円のてんこ盛りにすると、1kg~1.3kgになるんですよ」。って、測ったら1877gだったけれど。このおおらかさがデカ盛り店の良さですね。
味付けは塩コショウ、醤油。ほんのちょっとしっとり系のチャーハンは思わず「うまいっ」と声に出てしまいます。火力の強いコンロ、鉄のフライパンであおって作るチャーハンは正義! ナルトのムチッとコロコロ感とかいい感じです。ニンジンが多めなのもオレンジ色が映えていい感じ。チャーシューは脂身がある方はやはり、脂身のところの旨みが強く、赤みの方は肉の質感、ギュッとくる美味しさがいいっ。胃袋さえ許してくれれば、ずーっと食べ続けていたい美味しさです。

そもそも、なぜ大盛りを出すようになったんですか?「18歳の時に子供が産まれて、お金に困ったり苦労した時期があったんですが、悔しかったり悲しかったことがあっても、お腹いっぱいゴハンを食べたら幸せになれたんですね。だから今は恩返しの気持ち。食で何かできないか常に考えています。近くに東洋大学があるんですが、この子たちの笑顔を集められたら、と思って大盛りにしているんですよ」。
食べにきたお客さんが大盛りで笑顔に、幸せになってもらうことが自分の使命だと語る店主。話題作りやイベントなどではなく、幸せになってもらいたい気持ちの大盛りです。「でもフードファイターの方が来ると、いい意味で負けたくない、という気持ちで作りますよ」。だからお店に、有名フードファイターの色紙がいっぱい貼ってあるんですね。大盛り愛。納得です。

デカ盛りを食べに来る人は、一人はもちろんですが、大学生が数人で食べにきて何品か注文し、シェアすることも多いそうで「テーブルに持っていった際、全員が思わず笑顔になるのを見ていると嬉しいですね」。確かに、チャーハンだけではなく、山盛りの唐揚げとか、植木鉢サイズですかって大きさの器で出てくるラーメンなど、出てきた瞬間、ワクワク感が思わず顔に出ちゃうのかもしれません。
そして、もし食べ残した場合、「うちは脱プラスチックなので、タッパーを持参していただけるとありがたいです」とのこと。一応容器を1つ10円で買って持ち帰ることも可能ですが、残すかもしれないけれどデカ盛り食べたい! とか、昼は店で食べて残った分を夕食のおかずに、と想定するなら、タッパー持参がおすすめです。いや、おすすめというか、必ず持っていった方がいい!
それを聞いて、持ち帰り覚悟で「唐揚げ」(820円)を単品注文。唐揚げは、一個一個がでかい! 衣は薄めで外はカリッと、もちろん中はジューシー。生姜ニンニク醤油がしっかりきいている美味しさです。「すりおろし玉ねぎやパイナップルなどで作る特製ダレに漬け込んでいるんですよ」。そう言われると、どこかフルーティーな感じもする。おそらくですが、唐揚げ一個でゴハン1杯、いける気がします。
次回来た際は、持ち帰り覚悟で、ロシアン佐藤さん命名「男気唐揚げ山脈定食」(4900円)に挑むか、「二代目蝦夷流まぜそば・男気」(5200円)にするか。巨大タッパー持参で限界まで食べまくりますよ~!
(撮影◎小嶋裕 取材・文◎いしざわりかこ)