「カレー混ぜそば」が絶品すぎた

店は小さめながら、カウンターとテーブル席があります。満席状態の店内を見回してみると、多くのお客さんが「モンタナカレープレート」(ドライカレー+カレーつけそば)を食べていて、これが人気なのかもしれない、と心が揺らぎますが、ここは初志貫徹。筆者も友人も「モンタナカレー混ぜそば」を注文。店外で見かけた「一度は食べてみるべ」というゆるいキャッチコピーの威力は予想以上に大きかった…。
そして登場した「カレー混ぜそば」は、期待を裏切らない美しいビジュアル。中央に卵黄が鎮座し、その下にはキーマカレー。脇を固めるのはネギ、パクチー、メンマ、魚粉。そして見るからにモッチモチ、ツヤツヤの中太麺。台湾混ぜそばのようにも見えますが、カレー特有のかぐわしいスパイス香が食欲をそそります。

「よく混ぜてお召し上がりください」と言われましたが、まずは麺をひと口。鰹風味のダシと、ほどよくオイリーな中太麺は、ワシワシと硬めながら噛むとモッチリ。これだけでもう旨い!
そして丼の中を思いっきり混ぜてみます。キーマカレー、ネギ、卵黄などの具材が麺にネットリと絡みつき、これを一気にすすってみると、鼻を突き抜ける複雑な香りに悶絶。

麺が舌の上に滑れば、スパイシーで濃厚な旨さが脳内を駆け巡ります。パクチーやネギもよいアクセントになっていて、爽やかさもあります。ひたすら美味しい。途中で卓上にあったナンプラーやお酢を投入するとアジアンテイストがさらに加速し、これもたまりません。手を止めないまま10分ほどで完食。いや~、最高に旨かった!
「一度は食べてみるべ モンタナカレー混ぜそば うめ~ぞ~」というコピーに偽りなし。一度は食べてみるべき逸品です。
(撮影・文◎土原亜子)