思わずがっついて食べちゃう旨さの「チャーシュー炒飯」約1kg

目の前に出されたのは、炒めたて熱々の炒飯の上に、チャーシューがどーんと積まれた、肉の割合が高い豪華炒飯。早速計測です。
直径23cm、高さは約14cm。重さは1037g(器の重さを除く)。添えられたスープも器の重さを除くと149g。なのでトータル約1.2kgの炒飯&スープです。
炒飯の具は、ネギとナルト、卵。シンプルな構成です。そして「『チャーシュー炒飯』の肉は豚の腕肉なんですよ。バラより美味しいので」とお店のチーフ・駒さん。腕肉って、豚足の爪先以外の、あの部位ってこと? いままでいろんなラーメン店を取材してきたけれど、豚の腕肉をチャーシューにしているお店は初めてかも。

計測を終えて早速炒飯を一口! うわ~。確かにハマる美味しさ。鉄鍋で炒めた香ばしさとか、味付けの絶妙さとか、シンプルなのにとてつもなく旨い。コショウのピリッと感も程よく、思わずがっついてしまうほどです。ピラフや炊き込みご飯にはない力強さで、ガシッと胃袋とハートを掴んできます。並盛りだったらお代わりしていたかも。って思うほど、ずーっと食べ続けたくなる、そんな美味しさです。
炒飯部分をガツガツと食べ、ちょっと冷静になったところでチャーシューを一口。こっちも、しっかりとした弾力に、タレがかかっていて濃厚な美味しさ。これだけでビールのつまみにしたい。腕のチャーシューって、程よく脂身のしっとり感があって、米との相性がこんなにいいとは! チャーシュー山盛りだからね、大盛り炒飯と1:1のバランスで味わえるのもテンションが上がってきます。

チャーシューで口の中が濃厚な旨さに満たされたところで、今度はスープ。こっちはスッキリとした味わいで、口の中がリセットされます。やっぱり炒飯にスープは欠かせない。気がついたら炒飯、チャーシュー、スープの無限ループ状態。喋りながらちょこちょこ食べるなんてことはせず、黙って集中してひたすら食べ続ける状態に。ナチュラル黙食。
店頭で並んでいる人が見ているわけじゃないが、おそらく街中で席が空くのを待っている人もいるしね。会話するより美味しさを黙って堪能したい。そんな気持ちになる炒飯です。

そもそも、なんでこんなにチャーシューを重ねるようになったんですか? 「最初はちょっとだったんだけどね、だんだん見栄えとか、喜んでもらいたいとか。今や儲け度外視でのせてますね」とニッコリ。駒チーフ曰く、おそらく250g前後は盛り付けているとのこと。チャーシューの味がしっかりしている分、チャーハンの味は気持ち薄めにしているそうです。

そして、「材料がなくなり次第閉店なので、遅い時間に来ると、お目当のメニューが終了している場合もあります」。今はランチタイムだけの営業ということもあり、混雑する日だと名前を書いた1時間後になってしまう場合もあるとのこと。なので、「なるべく時間に余裕を持って、早めにきていただくのがいいですよ」とのこと。
記帳台が店頭に置かれるのは朝7時半前後。なので、もし可能なら午前中にまずは記帳しに来るのがいいのかも。あと、文庫本とかゲームとか、お手軽な時間潰しアイテムも用意しておくのがオススメです。
焦がし醤油とコショウのピリッと感がたまらない炒飯に、濃厚な旨みの腕肉チャーシュー、そしてスッキリ美味しいスープ。お腹いっぱいになっても、まだ口が欲しがる絶品炒飯。東武伊勢崎線に乗って食べに来る価値あり! のどハマりする炒飯でした!
(撮影◎小嶋裕 取材・文◎いしざわりかこ)