蕎麦の山にテンションアップ! ざるそば&つゆ合わせて1738g

目の前にやってきたのは、刻み海苔がたっぷり盛られたそばの山と、熱々のつけ汁。名前の通り、確かにつゆが黒い。黄身の黄色が映えています。
早速計測! 直径26cmのザルに高さ約16cmのざるそばは1230g。そして直径15cm、高さ約8.5cmの器のつけ汁は508g(ともに器の重さを除く)。公式1kgですが、今回はそれより多いのが嬉しいところです。もしつけ汁まで完食したらトータル約1.7kg。うわ~テンション上がる~!

メニューに書かれた「黒とは」の説明を読むと、関東醤油を使用した江戸時代から伝わる黒いそばつゆと、三河の本みりんで「スッキリした甘味と鰹節の豊かな旨みが最後の一滴まで飽きさせません」という力強いメッセージが。
さらにそばは、石臼で挽いた蕎麦粉を、朝打って、昼に出す、打ち立てそばとのこと。つゆもそばも化学調味料無添加。「毎日来てもらいたいから、体に優しいものでね」とニッコリ微笑む店主。

早速一口。まずはそばだけで味わうと、ほのかな甘みが。続けてつゆにつけて一口。今度はキリッとしたつゆの美味しさが口の中いっぱいに広がります。つゆの中には素揚げのナス、一口サイズの鶏モモ肉、自家製の天かす、小口ネギ、生卵など。天かす効果なのか、少しだけトロッとした感じ、だからそばにしっかり絡んで、口の中にやってきます。
そして、味がしっかりしみた鶏肉がプリプリジュワッ。「鶏ざる」という名前にも納得。そばと同等に主役を張る存在感です。

今までラーメン1kgや丼1kgに比べて、カレーの1kgが食べやすいと思っていましたが、そばの1kgってもっと食べやすい! あれだけ高かった山がどんどん小さくなっていきます。むしろ、500gだったらあと一口食べたかった~、って気持ちになっていたかも。そばとつゆ、両方とも美味しいと、永遠に食べ続けられるような錯覚に陥ってきます。
素揚げのナスとか鶏肉とか揚げ玉とか、旨みを広げるものが色々入っているから、味に奥深さを感じます。もりそばのシンプルでキリッとした美味しさも好きだけれど、あったかいつゆに具が色々のおそばも広がりを感じて美味しい。
途中で卵をほぐすと、ちょっとだけまろやかになってきた? 揚げ玉効果もあって、ややトロッとした旨みたっぷりのつゆに変化していきます。

そばを食べ切った後はそば湯! つゆがあっさりとした味わいに代わり、甘みが少しだけ立ってきます。どこかホッとする美味しさ。おそらくですが、そば湯も合わせたらトータル2kg、一気にいった気がします。
お腹に余裕があったら、揚げたての天ぷらも食べたかった~。魚介中心に10種ほどある天ぷらメニューも人気が高いそう。そばを通常の500gにして、天ぷらなどサイドメニューを楽しむのもいいかも。近いうちの再訪、決定です!
(取材・文◎石澤理香子)