卵はトロッ、鶏肉はムッチリな親子丼はじんわり優しい美味しさ!

できたての親子丼は、卵が半熟ツヤツヤ、そして鶏肉がごろっと存在感のあるサイズでとじられています。タレのいい香りが漂い、見ているだけでも幸せな気持ちに。
「うちの鶏は卵を産む前の若鶏。臭みや雑味がなく、弾力があるけれどふわっとしているのが特徴なんですよ」と店長の林さん。
焼き鳥でも、繊細な肉の美味しさを引き立てるため、炭火ではなくあえて電気で焼いているとのこと。肉の良さを生かすために、アッサリ味にしているそうです。

まずは一口。タレは甘さ強めのゴハンが進む美味しさです。存在感のある鶏肉はとても柔らかく、皮の部分はプリッと、そして身はふわふわ。噛めば噛むほど、肉自体が持つ自然な旨みが染み出してきます。
もちろん卵部分は飲めてしまうのでは? と思えるほど、とろとろふわふわ。じわーっと口の中に美味しさが広がる感じ。紫蘇の実の漬物は塩気が効いているので、甘い親子丼との相性が抜群です。

「うちの親子丼がフワトロなのは、卵を2回に分けて入れているからですね。味を染み込ませた肉をタレで煮たのち、卵を入れるタイミングを分けることで、上がトロトロになるんですよ」と店長。
上がトロトロなので、下のゴハンは若干固めに炊いているとのこと。そのバランスも美味しさを引き出しているんですね。ちなみに焼き鳥が味わえる夜の時間帯はGo To Eat対応可能。夜はミニサイズの親子丼があり、焼き鳥を楽しんだ後、ミニサイズの親子丼でシメ、というお客さんも多いそうです。
親子丼でこの美味しさなら、焼き鳥の評価が高いのも納得、と思わせる、鶏肉の旨さが際立つトロフワ親子丼。鶏と卵ってやっぱり偉大。としみじみ感じる、じんわり優しい美味しさでした。
(取材・文◎石澤理香子)