日本一希少部位を揃えた焼鳥店! 二子玉川『酉たか』の職人技が光る至極の焼鳥が旨い理由

日本一希少部位を揃えた焼鳥店! 二子玉川の『酉たか』で職人技が光る至極の焼鳥を堪能してきた
食楽web

「軽く一杯」という時、焼鳥はとても重宝する食ジャンルです。ビール、日本酒、ワインなど様々なお酒と相性がよく、片手で食べられ、量の調節も自由自在。

 しかし、その気軽さとは裏腹に、焼鳥に関する技術は非常に難しく、鰻のように、「串打ち三年、焼き一生」と言われるほど。まさに生涯かけて習得する職人技です。今回ご紹介する『酉たか』は、まさにその職人技の結晶ともいうべき焼鳥を食べさせてくれるお店です。

2013年のオープンして以来、数々のメディアで紹介され、さまざまな著名人が大絶賛。ミシュランのビブグルマン掲載店でもあります
2013年のオープン以来、数々のメディアで紹介され、さまざまな著名人が大絶賛。ミシュランのビブグルマン掲載店でもあります

 まず『酉たか』の特長は焼鳥の種類の多さ。希少部位を含め、その数、なんと常時30種類以上。とくに「ちょうちん」、「きんちゃく」、「おたふく」など耳慣れない“鶏のもつ”も沢山あります。これは朝〆の新鮮な鶏を仕入れていることと、それを美味しく調理できる高い技術があるという何よりの証。

『酉たか』では、毎日、夜の開店にむけて午前中から部位ごとに丁寧な串打ちが行われています
『酉たか』では、毎日、夜の開店にむけて午前中から部位ごとに丁寧な串打ちが行われています

 入店してまず目に飛び込んでくるのは、仕込みの終わった串の並ぶガラスケース。ムチムチの鶏肉がギュギュッと串に刺さり、ツヤツヤと光を放っています。これを見ただけで、寿司屋のネタケースを前にしたときのように、思わずうっとりしてしまいます。

 言わずもがな、火入れへのこだわりも相当なもの。焼き場では、料理長の小澤さんが串から目を離すことなく絶えず手を動かし、紀州産備長炭で鶏肉を焼き上げていきます。仕上げには、創業以来継ぎ足して使用している秘伝の自家製ダレをはじめ、部位に応じて、岩塩や生醤油、その他バルサミコ醤油などで味付け。

 職人技を尽くした串焼きばかりなのですが、嬉しいのはそのお値段。串7本コース2800円、串10本コース3500円というお手頃価格なのです。そこで今回は、その希少部位の焼鳥の魅力をご紹介したいと思います。