ずっしり重い、旨みの宝庫!

手に取った「海の和食パン」の印象は、ずっしりの一言。「定番商品の角食より小さいパン型に、角食より多い生地量を流しこんで焼いているので、みっちりした食パンに仕上がっている」と言うから納得です。
購入当日は、耳までソフトなしっとりもちもち感が楽しめる「生」でいただくのがおすすめ。ほのかに鼻腔をくすぐる魚醤の香り、生地に練り込まれた海苔が海を思わせ、噛みしめるとほんのりと甘い。「味わい深い」という表現がぴったりで、高級食パンに引けを取らない美味しさです。
2日目はカリッとトーストで味わう

2日目は軽くトーストしていただきましょう。焼いている間にも漂う魚醤の香りがたまりません。食感はサクッと、そしてモチッと。食感のアクセントになる耳がカリッとしていて、これまた旨い!
ちなみに筆者は、上面以外の全てが耳で覆われた噛みごたえのある端っこのトーストが大好物。香ばしさ200%のごちそうです!
和風の献立にもしっくり合う!

肝心の和食メニューに、軽くトーストした「海の和食パン」を合わせてみましょう。魚醤が使われているだけに、お味噌汁を飲みながら食べてみると‥‥‥、う、旨すぎる。煮物や和え物と交互に食べても違和感なく味わえて、白いご飯に負けない主食になりました。

パン自体が甘くないこと、魚醤はもちろん、きび糖やごま油など、和の素材が使われていることが、和風のおかずにばっちり合う理由なのかもしれません。

店主の鈴木さんに教えていただいた “ダイスカットチーズ焼き”にも挑戦してみました。といっても縦横4等分にカットして溶けるチーズをのせて焼くだけですが、リピート間違いなしの美味しさ。赤ワインなどお酒のアテにもおすすめですよ。

ちなみにお店では、「海の和食パン」でごぼうのサラダと味付きたまごの和総菜をサンドした、ボリューム満点の手づくりサンドイッチも販売(金土日のみ)。お取り置きの予約が入るほどの人気です。
この食パン、国道134号沿いに2022年にオープンする茅ヶ崎の「道の駅」でも販売が決まっているそう。五感が喜ぶ「海の和食パン」の未知なる味わいを求めて、ぜひ一度、お店に足を運んでみてください。
(撮影・文◎池田実香)