
東急多摩川線鵜の木駅から歩いて1分。立ち飲みスタイルでクラフトビールを提供する『BEER STAND Stoop』が、今年6月下旬にオープンしました。ビールを飲みながらのトレインビューが最高に気持ちいいとの噂を聞き、取材に行ってきました。

全面ガラス張りなので通りから店内の様子がうかがえます。白い壁に白木を配し、客側の壁のニッチ棚には缶ビールやコースターなどがディスプレイされ、明るく清潔でカジュアルな印象。ひとりでも臆せず入れそうな雰囲気です。
L字カウンターの内側にはグラスやナッツ類を入れたガラス容器が整然と並び、なかでもボックス型のメタリックなディスペンサーがひときわクールな存在感を放って鎮座しています。

タップは5本あり、すべて日本のクラフトビール。1樽飲みきりで銘柄はその都度入れ替わります。「お世話になったブルワリーや作り手の顔が見えるブルワリーのものを中心に、色や味わい、度数などにバリエーションをつけています」と、店主の日高健吾さん。5タップのほか、イレギュラーでインポートの缶ビールを入荷することも。

もっぱらビール党だという日高さん。前職は視能訓練士として医療機関に従事していたという異色のキャリアですが、ある時、衝撃のクラフトビールと出会います。好奇心の赴くままに醸造所のある宇都宮まで足を運び、縁あってビールづくりの現場へ入るチャンスに恵まれます。
「将来、クラフトビールのお店を」と考え始めたのは、自身が経験し、身近に触れてきたクラフトビールの魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたいという思いから。