味わいはどう違う? サントリー「碧Ao」の魅力を引き出す5つのハイボールを飲んでみた

どう違う? サントリー「碧Ao」の魅力を引き出す5つのハイボールを飲んでみた
食楽web

同じウイスキーなのに5つのレシピで大変身

 4月に発売が始まって以来、大きな注目を集めているサントリーの新しいウイスキー「碧Ao」をご存知でしょうか? スコッチ、アイリッシュ、バーボン、カナディアン、ジャパニーズ。この世界5大ウイスキーをブレンドして造られた至極の一本です。

 ストレートやロックスタイルでも美味しく飲めますが、これからの季節はシュワッと爽やかなハイボールがおすすめ。実はサントリーでは、「碧Ao」のための5つのハイボールのレシピをウェブで公開しています。その5つの味わいはどう違うのか。さっそく飲み比べてみました。

 ハイボールを作るのは神楽坂『ル シック』のバーテンダー高谷充さん、食楽webで「すぐできる男子つまみ!」を連載中の料理家・奥田ここさんにも参加してもらい、それぞれのハイボールとおつまみの相性も教えてもらいました。

【1】
アイリッシュの軽快さがポイント
飲みやすいすっきり系ハイボール

 最初はアイリッシュウイスキーを際立たせたレシピです。アイリッシュウイスキーは、「碧Ao」のブレンドの中で“複雑さ”を出す役割を果たしているそうです。使われたのは、クーリー蒸溜所の原酒。1989年からウイスキー造りをスタートさせたクーリー蒸溜所ではスコッチと同じ製法でウイスキーを造っています。

高谷:レモンピールをきかせた王道のハイボールです。すっきり軽い味わいで、これからの暑い季節には、最初の一杯としてもおすすめです。ウイスキーを飲みなれない方も飲みやすいハイボールだと思いますよ。

奥田:これは食中酒として楽しみたいハイボールですね。みりんと柑橘を使った料理が合いそうです。例えば、みりん、酒、醤油に柑橘を使う陶板焼きは、甘さと酸味が爽やかなのでいいかもしれません。もっと気軽なものならいなり寿司も合いそうです。ガリと一緒に味わってみてください。

【2】
スコッチらしい
スモーキーな香りのハイボール

 2杯目はスコッチを際立たせたレシピです。「碧Ao」の味わいに厚みをもたらしているのがスコッチウイスキー。ハイランドのアードモア蒸溜所、グレンギリー蒸溜所の2つのスコッチウイスキーが「碧Ao」に使われています。

高谷:このハイボールは、スコッチらしいスモーキーな余韻が特徴です。グラスの縁にソルトリップしていますが、グラスの半分だけにソルトをつけるハーフムーンスタイルにアレンジしました。口をつける場所で味わいが変わるのを楽しんでください。

奥田:スモーキーな香りがあるので、燻製したものが合いそうです。燻製チーズ、燻製した卵やソーセージといった、スモーキーな香りに寄り添うおつまみなどです。最初のハイボールと比べるとよりしっかりした味わいを感じますね。

【3】
バーボンの華やかさが魅力の
オレンジが似合うハイボール

 3番目はアメリカンウイスキー=バーボンを際立たせたレシピになっています。「碧Ao」に使われているバーボンはジムビーム蒸溜所の2種類のウイスキー。バーボンの特徴である、バニラのような甘い香味が「碧Ao」に華やかさをもたらしてくれています。

高谷:ウイスキーとソーダの割合は、最初のアイリッシュを際立たせたハイボールと同じですが、レモンではなくオレンジピールを加えています。こちらのほうがずっと華やかな香りになり、フルボディなウイスキーらしい味わいを強く感じられると思いますよ。

奥田:個性的なハイボールだと思います。オレンジや甘い香りに寄り添う豚肉をオレンジのジャムでソテーした料理などがよさそうですね。気軽なおつまみなら、クラッカーにクリームチーズとごく少量のオレンジのジャムをのせたものなどもおすすめです。

【4】
カナディアンを楽しむならコレ!
重めながら柔らかい口当たりのハイボール

 4番目は、カナディアンウイスキーを際立たせたハイボールです。カナディアンウイスキーは、「碧Ao」に柔らかな香りと味わいをもたらす役割を担っています。使われているのはカナダ・カルガリーで1946年に創業したアルバータ蒸溜所のウイスキーで、スムースな味わいが特徴です。

高谷:ウイスキーをフロートしているので、最初にウイスキーがガツンとくると思いますが、飲んでいくうちに、下のソーダとゆっくり混ざって味わいが変化します。ソーダの割合が他に比べて少ないので、少し重いタッチになっています。

奥田:最初の一口はウイスキーをとても感じるので、食中酒というよりも単体で飲んだほうが「碧Ao」をしっかり味わえそうです。合わせるのは調理したものよりもおつまみ系がよさそう。例えば、大人向けのカカオ率が高いビターなチョコレーなど。酸味をプラスしたいのでベリーが入ったものもいいですね。意外なところではいちごをのせたティラミスも合いそうです。

【5】
ジャパニーズの豊かな味わいを引き出す
まろやかなハイボール

 最後はジャパニーズ・ウイスキーを際立たせたハイボール。柔らかな味わいながら、複雑性のあるジャパニーズ・ウイスキーは、「碧Ao」全体をまとめる役割を果たしています。「碧Ao」に使われているのは山崎蒸溜所と白州蒸溜所のウイスキー。山崎は華やかな味わい、白州は爽やかな味わいに特徴があります。

高谷:ソーダと「碧Ao」の割合は1番目、2番目と同じですが、レモンやオレンジなどの柑橘を使っていないので、ほかの2つよりもかなり厚みのある味わいではないでしょうか。最後にアトマイザーで、「碧Ao」をスプレーするので、香りもリッチに感じられると思います。余韻も長いですね。

奥田:余韻が長く、ウイスキーをしっかり感じるので、それに負けないオイル感のある料理が合いそうです。オリーブオイルを少し加えたあさりのウイスキー蒸しやソーセージのソテーもいいかもしれないですね。ポテトサラダにポテトチップをのせた、ちょっとジャンクなおつまみも合いそうです。

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 ひとつのウイスキーで、これだけ個性の違うハイボールのバリエーションが楽しめるのも、世界5大ウイスキーをブレンドした「碧Ao」だからこそ。ハイボールのレシピは、「碧Ao」のウェブサイトで公開していますので、バーはもちろん、自宅で5つのハイボールを飲み比べてみてはいかがでしょうか。

(取材・文◎岡本ジュン)

●DATA

SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」

SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」

https://www.suntory.co.jp/whisky/ao/enjoy/

Le chic bar

店名:Le chic bar(ルシックバー)

住:東京都新宿区神楽坂3-2 田辺ビル 2F
TEL:03-6228-1973
営:19:00~翌5:00(L.O.翌4:30)
休:日曜
座席数:11席