唯一無二の焼きそばが旨い理由

筆者がこのメニューに出会ったのは1年ほど前。五反田での仕事を終えたある日、中華を食べたいと思い調べて入ったのがこの『梅林』。その時は「肉ソース焼きそば」を頼むつもりで入店しました。しかし、店内で見知らぬサラリーマンが食べていた焼きそばがものすごく美味しそうで、「あれと同じものをください」と頼んだのがきっかけでした。そしてひとくち食べて以来、ずっと「青菜のからし焼きそば」の虜になっているのです。
「青菜からし焼きそば」とは、ひき肉と小松菜を炒め、あんかけ状にしたソースをモチモチの中華麺の上にかぶせた、オリジナル焼きそばです。

ニンニクと生姜で炒めたひき肉に、小松菜、自家製の鶏がらスープ、野菜と共にじっくり煮込んだ醤油、さらに辛さを際立てるために豆板醤を加えて作るこの一皿、もはやうなるしかない絶品です。豆板醤のピリッとした辛さに小松菜のシャキシャキっとした食感が絶妙にマッチした、唯一無二の味わい。

そしてその全ての味のまとめ役こそ、この店オリジナルの醤油。全体に、ほどよく和のテイストが漂う理由がこれです。