冬の尾道の特産品「でべら」は昔ながらの干物
瀬戸内海沿岸の地域で食べられている「でべら」。県外の人には馴染みのない名前ですが、これはタマカンゾウヒラメ、通称「デメヒラメ」をカラカラに干したものです。

ただし、食べるにはひと手間必要です。木槌やピンの底で身を叩いて柔らかくしてから、ストーブやオーブントースターで炙ります。あとは割いて七味マヨネーズなどを付けて食べます。

海沿いの町ならではの酒の肴は、シンプルだからこそいくらでも食べられてしまうはず。少し炙って熱燗のなかに入れてひれ酒のようにする人もいるそうです。
ピリッとした辛さがクセになる「広島菜漬」
長野の野沢菜、九州の高菜とともに、日本三大漬菜の「広島菜」。全国的にはあまり知られていないかもしれませんが、広島県民にとっては馴染み深い漬物なんです。

山豊の「ちーず粽菜(ちまきな)」は、きゅうりの醤油漬けとチーズを広島菜で巻いた漬物。広島菜自体にはわさびのようなピリッとした辛さがあるのですが、チーズが味わいをまろやかにし、きゅうりのポリポリとした食感も楽しめます。

素朴な漬物ではありますが、広島で昔から食べられているということを考えると、「これぞ広島!」な酒の肴かもしれません。
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ひろしまブランドショップ TAUには、今回紹介したお土産だけでなく、広島お好み焼きや広島の食材を使った和食、イタリアンのお店もあり、さまざまな広島グルメが楽しめます。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
●SHOP INFO

店名:ひろしまブランドショップTAU
住:東京都中央区銀座1-6-10 銀座上一ビルディング
TEL:03-5579-9952
営:10:30~20:00(ショッピングフロア)
休:なし
http://www.tau-hiroshima.jp/
●著者プロフィール
取材・文/今西絢美
編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好き。