
●外国人を含め観光客に大人気のスポット「思い出横丁」で大人気の町中華『岐阜屋』の魅力とは?
JR新宿駅西口を出てすぐの場所にある「思い出横丁」といえば、戦後の闇市に歴史が始まり、全盛期にあたる復興期には約300軒もの店が軒を連ねていたと言われる、新宿を代表する名所の一つ。今も細い路地に居酒屋、蕎麦屋、喫茶店などがひしめいており、リアルな昭和初期の空気感を体験できる場所です。

その中でも筆者イチオシのお店が『岐阜屋』さんです。ここは中華料理のお店ですが、営業時間が朝9時〜夜中の1時までと長く、午前中から、煮込みを肴に瓶ビールを呑んでいるおじさんが普通にいたりして、まるで昭和の時代からタイムスリップしたかのようなその風景がまずなんとも言えない魅力の一つです。
しかし、のんびり気分のお客さんとは対象的に、岐阜屋の料理人たちはかなりの激務。ぐるりと店全体を囲むようにカウンターがあって、その真ん中に厨房が設置されているのですが、四方八方から絶え間なくお客さんの注文の声が飛んでくるので、料理をさばくために、ものすごいスピードで中華鍋を振りまくっています。特にメモを取る様子もないのですが、間違えることなく、注文通りの料理をカウンターに次々と置いていく。もはや曲芸レベルです。
そして岐阜屋の良いところは、どのメニューを頼んでも安くてそこそこウマいこと! この「そこそこ」というのがポイント。何度食べてもいつ行っても安心できて食べ飽きず、良い感じなのです。筆者はたまに一人でこの『岐阜屋』に行くので、その料理の魅力をご紹介していきましょう。