巨匠×巨匠がコラボした店舗限定カレーに悶絶!

『蔭山樓』は、2009年に自由が丘にオープンした、蔭山健一シェフが創作するフレンチ中華のお店で、上質なフカヒレ料理が看板メニュー。鶏の手羽先肉を8時間煮込んだスープでつくる白湯塩そばや、鶏肉のあんかけご飯などもあり、メディアでも何度も取り上げられている有名店です。
『蔭山樓』は本店以外に中華レストランやラーメン専門店も出しているのですが、今回取り上げるのは、前述の通り渋谷東急フードショーのB1にあるお店です。“しぶちか”のお惣菜やお弁当を販売する店の横に、画像のようなイートインスペースがあるんです。

たった6席のイートインコーナーで、実際、座るとちょっとギュウギュウした感は否めませんが、お昼は行列ができ、満席状態になることもしばしば。そしてイートインメニューは、本店でも大人気の鶏白湯そば(塩や醤油)や担々麺などがあります。

このメニューの中で、注目して欲しいのが、画像一番下の、店舗限定「プラチナ鶏カレー」。見ての通り、骨付きの鶏肉が1本ど~んと載ったカレーで、『蔭山樓』の他の店舗では食べられない超レアなカレーなのです。
『蔭山樓』を知っている人は、この鶏肉をみてピンと来る人もいるかもしれません。そう、数々のメディアで取り上げられた名物料理「やわらか鶏のあんかけご飯」の、あの骨付きの“やわらか鶏”がトッピングされているのです。
「やわらか鶏のあんかけご飯」は、時間をかけてじっくり煮込んだ鶏白湯スープと骨付きの鶏肉、そしてフカヒレソースにも使用している餡をたっぷりかけた一品。そのやわらか鶏は、形はしっかりあるものの、箸を入れるとほろほろと崩れ、極上のやわらさ。その骨付き鶏肉が、この「プラチナ鶏カレー」にもど~んと1本のっているわけです。

そして、このカレーもタダモノではありません。『蔭山樓』の総料理長・蔭山健一氏と、フランス料理の名店『マキシム・ド・パリ』の元総料理長・伊藤正顕氏がタッグを組んでつくった特製フレンチカレーなんです。

そんなスペシャルなカレーが、デパ地下のイートインスペースで食べられるというだけでも興味をソソられますが、実際に食べてみると、これが想像をはるかに超える美味しさなんです。
カウンターに座って注文すると、5分ほどで供される「プラチナ鶏カレー」。まずはその真っ黒な陶器の器を見て驚くはず。何しろ、直径30cmはある大皿なんです。なんとも贅沢なビジュアルです。

そして食べてみると、これまた超リッチな味。生クリームとバター、ブイヨンを使ったコクがあるバターチキンカレー。そこに、あの骨付き鶏がまるっと1本。スプーンを縦に入れるだけで鶏肉がホロホロと崩れます。そのお肉の柔らかさ、そして旨味たるや!

こんな贅沢なカレーなのに、1210円でいいの? と思ってしまうほど。食べているとデパ地下の狭いイートインスペースにいることを忘れてしまいます。

ちなみに最近、この『蔭山樓』のイートインにハマった筆者は、他にも「特選白湯鶏塩そば」を食べたり、「プラチナ鶏カレー」や「やわらか鶏あんかけご飯」をテイクアウトしたりと、もはや行きつけ状態になりつつあります。
本当にどれもこれも美味しいので、渋谷駅でお腹が空いたら、ぜひ食べてみてください。
(撮影・文◎土原亜子)