
●九州・宮崎県の郷土料理・チキン南蛮。東京では実はなかなか味わえない、本場の“リアルガチ”な本格チキン南蛮を出すお店に行ってきた。
宮崎県延岡市の郷土料理・チキン南蛮。大きくとらえれば「ご当地からあげ」の一種と言ってもよいでしょう。ちなみにチキン南蛮が生まれたのは昭和30年代ごろ。延岡市内にあった洋食店『ロンドン』のまかない料理がそのルーツと言われています。当時そこで働いていた2人の料理人がそれぞれ独立してオープンしたのが『おぐら』と『直ちゃん』。そこでメニュー化されたのがチキン南蛮の歴史的スタートなのです。
さて、そんなチキン南蛮ですが、定食やお弁当としてはもちろんのこと、最近はお酒のアテとして居酒屋さんのメニューで見かけることも増えました。もちろん、カラアゲニストである筆者も大好物です。

東京・秋葉原に昨年(2023年)9月にオープンした『宮崎チキン南蛮専門 ひむか食堂』は、その名の通り本場・宮崎のチキン南蛮を味わえます。実はここ、以前、このコラムでもご紹介した『入谷キッチン&バル』(閉店)のオーナー・竹本寛さんが秋葉原で新たに始めたお店。
宮崎県出身の竹本さんは“チキン南蛮愛”のとても強い方で、本場の味の研究にも熱心です。一体どんなチキン南蛮が味わえるのやら。さっそく実食レポートといきましょう。