特盛りでもヘルシー。『京橋 恵み屋』で「韃靼そば」特盛り700gを堪能してきた

のどごし抜群!『京橋 恵み屋』で「韃靼そば」特盛り700gを堪能してきた
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キリッと爽快な韃靼そばを満喫できる名店

 最近ではそば屋の定番メニューにもなっている韃靼(だったん)そば。長年、日本人が慣れ親しんだ普通のそばよりも、やや苦み成分の含有量が多いそばの一種です。中国では普通のそばを「甘そば」、韃靼そばを「苦そば」と呼ぶそうです。

 そもそも韃靼そばは、その栄養価が注目されて人気が出たそばです。ある調査データによれば、ポリフェノールの一種であるルチンの含有量が、普通のそばの約120倍もあるとのこと。ルチンは動脈硬化や脳卒中の予防に効果が期待できる、なんて研究結果もあり、健康ブームの昨今、韃靼そばの人気が高まるのもうなずけます。

 さて、そんな韃靼そばを心ゆくまで食べたい方におすすめなのが東京・京橋にある『京橋 恵み屋』です。立ち食いの店ですが、平日のランチタイムは京橋、銀座あたりのビジネスマンで行列ができるお店。女性客も多いです。

 ここは15年ほど前に「ワンコインで十割そばをお腹いっぱい食べていただきたい」というコンセプトでオープンしました。そのため、天ぷらもかけそばもなく、メニューはもりそばのみ。普通のそばの「恵みそば」と「韃靼そば」の2種類のみ。いずれも十割そばで、小盛り150g、並盛り350g、大盛り550g、特盛り700gから選びます。私は当然、「韃靼特盛り」(800円)を注文しました。つけ汁は冷と温、好きなほうを選べますが、この日は温でお願いしました。

 出てきた特盛りのそばは、さすが700gもあると圧巻。普通のそばよりやや細めですが、山のように盛り上げられたその様に圧倒されてしまいます。しかし、そばのいい香りに誘われるんです。つけ汁は濃い目なので、そばを半分ほどつけて一気にすすり込むのがベスト。ゆでたてを冷水で締めてあるので、口あたり、舌ざわり、のどごし、いずれもキリッとした爽快感があります。スルスルと、のどの奥に落ちてくれるので、約5分で完食できました。その後は、そば湯をゆっくりと楽しみます。

 ちなみに取材したのは1月上旬の寒い日でした。それでも、もりそばを求める人が行列を作るこのお店。本当においしいものなら、冷も温も関係ないんだな、と改めて考えさせられました。

(取材・文◎松本壮平)

●SHOP INFO

京橋 恵み屋 外観

店名:京橋 恵み屋

住:東京都中央区京橋3-4-3
TEL:03-3272-8616
営:昼11:00~売り切れまで 夜18:30~23:00
  土12:00~売り切れまで 夜18:30~22:00
休:日・祝