呑兵衛の街・立石の人気ラーメン屋『麺・粥けんけん』の絶品料理「がっちゃん」とは?

呑んべえもすすめるラーメン屋の「がっちゃん」とは?

 葛飾区立石は北口地区の開発がはじまり、ついに立石のシンボル的存在の呑んべ横丁がなくなりました。開発で移転する店もありますが、高齢化で閉める店もあり、別れと出会いが繰り返されています。

  今、京成立石駅を降りると工事の真っ最中。新しく住みやすい街に変わるのは良いことでも、以前の街を知るものには少しの寂しさと違和感を感じさせます。もう飲み屋の街ではなくなってしまうのか……?

 しかし、魅力的な場所はまだ沢山残っており、南口は活気もそのままに住民の腹を満たし続けています。駅を出て、南口開発予定地区を通り抜け、線路沿いに四ツ木駅方面にいくと、『麺・粥 けんけん』が見えてきました。

「がっちゃん」を知ったのは、立ち飲み屋で飲んでいる時でした。カウンターでたまたま隣になった人に「けんけんはラーメンだけじゃないよ。がっちゃん知ってる? おいしいよ」と、すすめられたことがきっかけ。呑んべえのおすすめなら酒のつまみにピッタリでしょう。食べに行くしかありません。

 メニューは麺類がメインですが、中華粥とのセットもあり、トッピングが豊富。メニュー裏面は、1品料理やアルコールメニューがあり、飲み客にも対応していることがわかります。

 注文時、店員さんに何故「がっちゃん」なのか聞いてみたら、特に意味は無くモツのみそ炒めだからとのことです。味噌以外にも塩があり、さっぱりが好きな人は「塩がっちゃん」がおすすめだそう。壁に貼ってあるランキングには、みその「がっちゃん」が一品料理人気No.1だったので、注文してみました。

「がっちゃん」550円
「がっちゃん」550円

 モツのみそ炒め「がっちゃん」がやってきました。アツアツのモツ炒めにねぎが沢山振りかけられています。

 モツにねぎと練り唐辛子をのせていただきます。プリプリで歯応えがいいのですが、部位によって柔らかさが少し違ったりと印象が異なり、舌が楽しい。みそはこってりしすぎず、モツのコクと旨味に合います。また、ネギがシャキシャキで、練り唐辛子の辛さがじんわり舌に残り、その余韻を味わいたい気持ちとアルコールを欲する気持ちがせめぎ合います。

 「がっちゃん」を食べてビールやチューハイを飲むという、ループをずっと繰り返したい中毒性の高さです。呑んべえのおすすめは間違いなかった。