本場ケララ州の味わいを昇華した
カレーストリートの注目株
カレー&オリエンタルバル 桃の実@水道橋

スパイス料理とワインの調和を掲げ、多くの美食家を唸らせてきた本郷三丁目『桃の実』。今年1月、その新店舗が『インドカレーカーマ』『パンチマハル』『ばんび』といった名店が立ち並ぶ神保町錦華通りの延長線上にオープンしたのだから、カレー愛好家であれば足を運ぶのは当然だろう。
料理を手がけるシェフは、南インドのケララ州にある5つ星ホテルで腕を磨いた加来翔太郎さん。本店仕込みのフレンチ風スパイス料理を踏襲しつつ「本場インドそのままの調理法をベースとした、日本米に合うカレー」を主軸に置いたという。チキンカレーを口へ運ぶたびに感じるのは、刺激的かつ起伏のあるスパイスの波。ローストしたココナッツスライスの香ばしさなど、南国らしいアクセントもたまらない。こみ上げるような鶏の旨みは、チキンストックによるものだ。
米との相性は言わずもがな、豆の穏やかな味わいが広がるダルカレーや多彩なピクルスとの味のコントラストも絶妙。激戦区で早くも頭角を表す、見事な完成度なのである。

●SHOP INFO

店名:カレー&オリエンタルバル 桃の実
住:東京都千代田区三崎町1-1-14 三崎町大島ビル1F
TEL:03-5577-2879
営:11:30~14:00LO、18:00~21:00LO、 土11:30~16:00
休:日
予算/2,000円 個室/なし カード/不可