
最近、フルーツを上手に使った料理や酒肴を、気の効いた料理店などで見かけませんか? 今回は、そんな意外性のあるフルーツを使った酒のつまみを、和洋の料理人から教わります。
梨からすっきりした甘味の
果汁が溢れ出て、穴子の旨みを軽やかな印象に。
材料(2人分)
・梨……1/2個
・焼き穴子または鰻(刻み)……150g
・みりん……小さじ1
・魚醤(または醤油)……小さじ1/2
・日本酒……小さじ2
・玉ねぎ……1/2個
・にんにく(みじん)……小さじ1/3
・塩……適宜
・イタリアンパセリ(刻み)、粒胡椒(刻み)、オリーブオイル……各適量
作り方
1.梨は皮を剥き、太めの棒切りにする。玉ねぎは軽く塩ゆでして、細切りにする。
2.フライパンを中火にかけて熱し、穴子を入れる。しばらく炒ってから、みりん、魚醤、日本酒を順に加え、その水分が飛ぶまで炒めてボウルにとる。*こうすることで、穴子が香ばしくなる。
3.【2】が熱いうちに【1】とにんにくを入れ、全体を和える。味見をして、必要なら塩を加える。器に盛り、イタリアンパセリ(三つ葉でもおいしい)、胡椒、オリーブオイルをふる。

炒った穴子がまだ温かいうちに全体を和えることがポイントで、余熱で梨に軽く火を入れることによって、梨の甘味が引き出されながら、シャキっとした食感やジューシーさが残る。
教えてくれた人

パッソアパッソ 有馬邦明さん
「基本的な考え方としては、日本には四季があるので、フルーツの種類も多種多様。なので、これも一つの旬素材と捉えて、季節の料理や食材と合わせてあげれば、意外とすんなりはまります。身近にある味噌や魚醤、梅干しなどを使ったレシピを提案しましたので、ぜひさまざまなお酒とともに、試してみてください」
●SHOP INFO

店名:パッソアパッソ
住:東京都江東区深川2-6-1アワーズビル1F
TEL:03-5245-8645
営:18:00~21:30LO
休:水曜休
予算/おまかせコースが1種類のみ10, 800円 個室/なし カード/VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners
(撮影◎貝塚 隆 取材・文◎小林安菜子、編集部)