再生中の音楽を分析し、味をミックスしていく

今や“食”が、ウンチクをひけらかすための美食やグルメの狭いジャンルから抜け出し、ファッションやデザインと混じり合って、普遍的なライフスタイルの1つとなりつつある時代。音楽と食をダイレクトに交差させた装置に注目が集まるのは、自然な成り行きなのかもしれない。
音を味覚にする過程は、音楽を聴いた時に、脳がそのムードに合わせて感じやすい味覚を分類するところからスタート。装置はリアルタイムで音楽のムードを分析し、曲展開に合わせてさまざまな味のドリンクをミックスさせていく。一曲終わると、その曲のムードに基づいた味のミックスジュースが完成するというわけだ。
曲の展開に合わせて甘味や酸味、苦味などを調整していくため、明るくてキャッチーな曲は甘くて爽やかな味に、ジャズは渋めの味に、バラードなら涙のようなしょっぱい味になる。



ポップスやロックはもちろん、ジャズやクラシックなど、あらゆるジャンルの音楽に対応。ジャズの名曲「Fly to the moon」は、きっと大人っぽい渋い味になりそう、なんて、お気に入りの名曲どんな味になるのか想像してみるだけでも面白い。現在は、東京と福岡の2か所に設置済み。感覚が刺激される食と音楽の新体験、ぜひ試してみたい。
●DATA
SQUEEZE MUSIC