英王室御用達の栄誉も得た、創業200年の老舗ブランド

「バランタイン」という銘柄、ウイスキー好きならずとも耳にしたことがあるのではないかと思います。1827年にジョージ・バランタイン氏が食料品店を創業。1853年にはブレンデッドスコッチの製造を開始しました。その後、1895年にはイギリス王室御用達の栄誉を獲得し、その名声は世界中に広がることに。その名門ブランドとしての地位を確固たるものにした礎を築いたのが、1937年に発売された「バランタイン17年」です。
こちらは、スコットランド各地の厳選されたモルト原酒とグレーン原酒を40種類以上ブレンドした、いわゆる「ブレンデッドウイスキー」で、「ブレンデッドスコッチ オブ ザイヤー2020」をはじめ、さまざまなコンテストで受賞を続けている逸品。
ちなみに「ブレンデッドウイスキー」とは、モルト(大麦)原酒とグレーン(トウモロコシなど)原酒をブレンドしてつくられたウイスキーのこと。ほかに単一の蒸溜所でモルト原酒のみでつくられた「シングルモルトウイスキー」、単一の蒸溜所でグレーン原酒のみの「シングルグレーンウイスキー」があります。個性の強いモルト原酒を複数種組み合わせ、それを引き立てるグレーン原酒をさらにブレンドすることで、それぞれの原酒の長所を引き出すことができるのが、「ブレンデッドウイスキー」の特徴なんですね。
「バランタイン17年」のキーモルトがシングルモルトとして登場! その実力は……

まさにブレンデッドウイスキーの「命」ともいえる原酒の組み合わせですが、それも優秀な原酒と、ブレンダーが長年積み上げてきた経験があってこそ。もちろん「バランタイン17年」も例外ではありません。

この度、数量限定で発売されたのは「バランタイン17年」の命ともいえる「キーモルト」4製品です。これらを実際に試飲してみましたので、そのレポートをお届けします。
フローラルな香りとシナモンのようなスパイシーさ
「バランタイン シングルモルト ミルトンダフ15年」

まずは、バランタインの骨格を司るシングルモルト「バランタイン シングルモルト ミルトンダフ15年」から。味わいのベースとなる力強くしっかりとしたボディが特徴です。フローラルな香りに加え、ほのかにシナモンのようなスパイシーさが感じられます。味わいは実に滑らかです。
バランタインならではの滑らかな後味
「バランタイン シングルモルト グレントファーズ15年」

「バランタイン シングルモルト グレントファーズ15年」は、バランタインならではの滑らかな後味を決定づけてくれるシングルモルトだそう。グラスを近づけてみると、実に繊細な香りが漂います。口に含むソフトベリーのような香味と穏やかな甘味が感じられます。飲んだ後もスイートな余韻が長く続きますね。
濃厚なフルーティーさとまろやかな余韻に浸る
「バランタイン シングルモルト グレンバーギー15年」

次にバランタインをブレンドする上での中核的存在だという「バランタイン シングルモルト グレンバーギー15年」をテイスティング。まず口中にリンゴや洋ナシのような濃厚なフルーティーさが広がります。その後、長く続くまろやかな余韻が実に優雅です。
熟成されたリッチな味わい
「バランタイン シングルモルト グレンバーギー18年」

最後が先程の15年よりもさらに熟成を重ねた「バランタイン シングルモルト グレンバーギー18年」。リンゴやカシスといったさらに強いフルーティ感に加え、ハチミツのような甘味な味わいが楽しめます。まさにリッチと呼ぶに相応しく、飲みごたえも十分です。
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これらのキーモルトを味わった後で、改めて「バランタイン17年」をテイスティングしてみました。美しい琥珀色の液体から漂うのは、バニラ香や樽香でしょうか。深く気品のある香りです。口に含むと、クリーミーかつハチミツのような甘美さの中にも、スモーキーさもしっかりと感じられ、絶妙なバランスを感じられます。キーモルトを試飲した後だけに、その旨さはひとしおです。
今回発売されたキーモルトの試飲を終えて改めて感じたのは、「ブレンドの妙」。個性豊かでハイクオリティなモルト原酒やグレーン原酒があって、初めて一流のブレンデッドウイスキーが完成するという点です。「バランタイン」がウイスキーの名門たる所以をこれらキーとなるシングルモルトを通して、実感してみてはいかがでしょうか。
●DATA
商品名(価格):
「バランタイン シングルモルト グレンバーギー18年」1万2000円
「バランタイン シングルモルト グレンバーギー15年」7000円
「バランタイン シングルモルト ミルトンダフ15年」7000円
「バランタイン シングルモルト グレントファーズ15年」7000円
内容量:700ml
http://www.ballantines.ne.jp/