日本酒ファンが心待ちにする年に一度の一大フェア。6月第3土曜日に一体何が?

年に1度の日本酒熱狂パラダイス「日本酒フェア2017」(6月17日)

日本酒ファンが心待ちにする6月第3土曜日に一体何があるのか?
食楽web

 花見酒で浮かれていたのが遠い昔のことのようだ。まだ今年の春のことなのに。毎年、気心知れた仲間がそれぞれ好きな日本酒を持ち寄って、近所の桜の名所に集まる。

 持ち寄り酒の会は楽しい。ある者はご用達の店で調達した栃木の酒を、またある者は最近凝っているという群馬の酒をわざわざ地元から取り寄せたという。口開けを我慢して、入手後しばらく自宅の冷蔵庫に寝かせておいたという秋田のレア酒を持ってきた者も。「ここ、人気だよね」「これ、蔵元行かないと買えないヤツだ」「ラベルがオシャレ」など、酒談義は尽きない。自宅に集まってお酒を持ち寄るのとなんら変わらないのだが、そこに桜と日本酒がある限り、そこで酌み交わす酒は花見酒である。

 春の花見酒が終わると、次は夏。日本酒を四季になぞらえたとき、夏はなに酒だったかと考える。はて? 秋の月見酒に冬の雪見酒とはよく聞くが、夏は? ないわけがない。なくても困りはしないし、なくても飲むのだが、折々の呼び名があったほうが格好がつくし、飲む口実にもなる。なくても飲むのだが…。

 夏にはほかの季節にあるような呼び名の○○酒がない。星空眺めて星見酒、夏越の祓えの夏越の酒、夕涼みの涼み酒、浴衣を着ての浴衣酒などと、風流人を気取った酒呑みもいる。風流かどうかは別として、5月上旬あたりだろうか、酒好きたちが口を揃えて「今年もそろそろか」とそわそわし始める。6月に入ると「いよいよだな」となる。もう、夏の酒がどうしたこうしたの話は後回しだ。一体なにがいよいよなのか。

日本酒ファンが心待ちにする6月第3土曜日に一体何があるのか?
壮観とはこのこと。今年で105回を数えるきき酒会の会場。ここで「全国新酒鑑評会」の入賞酒約410点が試飲できる。

 日本酒好きが「いよいよだ」とカウントダウンよろしく心待ちにしているのは、6月17日に開催される「日本酒フェア2017」だ。全国の、いや世界の日本酒ファンが集まる世界最大級の日本酒の大祭典。昨年の参加者は約6,300人。日本酒好きなら5月上旬に販売開始した前売券をすでに入手済みだろうか。そわそわするのも無理はない。

「日本酒フェア2017」は、45都道府県の蔵元が地酒を持ち寄り、試飲・販売を行う「全国日本酒フェア」と、全国新酒鑑評会の入賞酒を網羅した「公開きき酒会」の二本立て。きき酒会には約410点、日本酒フェアには800種以上の銘柄が揃う。410点? 800銘柄? 思わず二度見してしまう驚異的な数だ。日本酒を愛する人たちにはパラダイス以外のなにものでもないというわけだ。ほかに、日本酒を楽しむためのセミナーやおつまみコーナー、酒蔵ツアーを紹介するコーナーなどもあり、試飲以外の演出も満載。

日本酒ファンが心待ちにする6月第3土曜日に一体何があるのか?
45都道府県が揃う全国日本酒フェア。こういう時、つい自分の地元のブースを探してしまうのは筆者だけだろうか。日本酒のほか、日本酒ベースのリキュールやお国自慢の酒肴なども。

 昨年と時期を同じくして開催される超豪華イベント「日本酒フェア2017」。春の花見酒ときて、夏の○○酒。夏本番には少々早いけれど、イベントの気分を盛り込んで、夏はパラダイス酒ってことになるわけが…ないない。

日本酒ファンが心待ちにする6月第3土曜日に一体何があるのか?
入場者にプレゼントされるオリジナルお猪口。さらに100個限定の金バージョンが当たる抽選会も。

●DATA

日本酒フェア2017

日時:6月17日(土)
公開きき酒会(第1部10:00~13:00/第2部15:30~18:30)
全国日本酒フェア(第1部10:00~14:00/第2部15:30~19:00)
場所:池袋サンシャインシティ4F(東京都豊島区東池袋3-1-1)
入場料:前売券3,500円/当日券4,000円(両イベント共通券)
当日券1,500円(全国日本酒フェアのみ)
http://www.japansake.or.jp/sake/fair/