和牛に包まれたオムライスのような牛丼

届いた商品を開けると、冷凍されたパックが4つ。1袋ごとに調理済みのかなり大ぶりな最高級黒毛和牛サーロインが1枚と、飴色に輝く輪切りの玉ネギが入っています。この冷凍パックを、そのまま沸騰したお湯で6~8分湯煎していきます。

箱には説明書が付属しているのですが、肉を湯煎している間に、丼1杯のご飯とよく溶いた生卵を混ぜて卵かけご飯を作っておくべし、との記述が。

牛丼なのに卵かけご飯? と疑問に思われるでしょうが、実は、これこそがこの牛丼の最大のポイント。というのもこの牛丼、実は厳密に言えば、“卵かけご飯専用”の牛丼なのです。皿に持った卵かけご飯の上に、湯煎から出したサーロイン&玉ねぎをかぶせて完成!

出来上がってみると、ご覧の通り、牛丼というより、卵の代わりに極上のサーロインステーキでライスを包んだオムライスのようです。
肉をお箸で触ると、ふんわりやわらかい手応えで、いとも簡単に切れます。そのお肉に卵かけご飯を包んで食べると……これはもう「至福」としか表現しようがありません。歯にお肉の繊維を感じることもなくさくりと噛み切れ、とろけるような食感とともに胃に収まっていきます。

上品な甘さのタレと肉の脂の旨みが口中で一体となって広がっていきます。もはや超高級すき焼きの最高に美味しいところを、卵かけご飯で味わっているような贅沢さ。心がどんどん満たされて、まさに幸せです。人間、あまりに美味しいものを食べると、言葉を失い、思わず目を閉じてしまうものなんだな、と実感。
というわけで、この超贅沢な「一流のための牛丼」。1食3240円と、牛丼としてはお値段が張りますが、間違いなく心に残る至極の味わい。今なお続くコロナ禍で、なかなか会えないご両親や、大切な方に。そしてもちろん、自分へのご褒美にもオススメの牛丼ですよ!
(撮影・文◎土原亜子)