
青春の味と聞いて思い出すのは、どんな食べ物でしょうか。筆者は、大学の食堂にあった「レギュラー丼」という謎の丼物を思い出します。ご飯の上に醤油ベースで甘く煮込んだ鶏モモ肉に温泉卵、紅生姜を乗せたシンプルな構成。味は照り焼きチキンとも親子丼ともいえませんが、どこかハマる味でした。
きっと各大学にも、そこの学食にしか置いていない「名物メニュー」が存在していることでしょう。調べてみると、九州大学にも謎の麺料理「ジロー風スパゲティ」なるものがあったそうです。

1980年代に九州大学生活協同組合(通称:九大生協)が実施したアイデアメニューコンテストで誕生したという一品。箱崎や旧六本松キャンパスで提供され、学生たちに愛されるメニューとなりました。
「ジロー風スパゲティ」は明太子、ツナ、しそ昆布と一緒にパスタを炒め、バターと醤油で味付けしてから卵を絡めたもの。「ジロー」の名は、東京にある喫茶店が名前の由来なのだそうです。
しかしながら調理に時間がかかることや調理器具の電化により、2015年からは学食での提供をやめてしまいました。ですが、卒業生から復活を希望する熱い声があがり、明太子の製造販売を行う『ふくや』から商品化が実現。しかも売上金が「九州大学新型コロナ対策留学生支援基金」に寄付されるとのことで、早速注文してみました。