どんな味? 九州大学の学生が溺愛する謎麺「ジロー風スパゲティ」を取り寄せてみた!

青春時代を思い出させる、他にはない未知の味

 数日後に届いたのが、こちらの「ジロー風スパゲティの素」です。レトロで哀愁漂うパッケージがなんともいえません。

 2食入りで927円(税込)とパスタソースにしては高級ですが、一度失いかけた味が蘇るならば安いものです。

 早速、作ってみました。材料は「ジロー風スパゲティの素」の他にパスタ、卵、グリンピースを用意しました。パスタを鍋で茹でながら、フライパンにソースを入れて弱火で温めておきます。

 茹で上がったパスタをフライパンへ投入し、ソースとスパゲティを混ぜ合わせ、添付の昆布の佃煮と卵を1つ割り入れます。火を止めて、余熱で卵がトロっとするまでかき混ぜます。

 お皿に盛り付け、グリンピースを飾ったら出来上がり! 率直に言えば、好みのはっきり分かれる味です。明太子、ツナ、しそ昆布、バター、醤油と、一般的な食材を使っていながら、全部一緒になるとなぜか未知の味…。探求心もあり、パスタを巻くペースは落ちるどころか止まらなくなりました。

 こってりしたバターと明太子の塩気、ツナの出汁に卵のまろやかな味が混ざり合い、なんともいえないコクと酸味が感じられます。この酸味の正体は、トッピングのこんぶ佃煮。これがあるだけで断然、後引く味わいになっています。

 この「ジロー風スパゲティ」が青春の味としてインプットされていたら、二度と食べられなくなった時の喪失感は計り知れないですね。果たして我が思い出の「レギュラー丼」はまだ学食にあるのでしょうか……。そんな思い出を想起させ、センチな気持ちになる青春の味でした。

(文◎亀井亜衣子)

●DATA

商品名:ジロー風スパゲティ

価格:972円(税込)
内容量:2食入(パスタソース70g×2、こんぶ佃煮10g×2)
賞味期間:常温365日