リピートしたくなる「青森牛乳味噌カレーラーメン」の味わいは?

ちなみに、この「青森牛乳味噌カレーラーメン」は、昭和53年(1978年)に青森の『味の札幌』というラーメン屋(現在は『札幌館』)で発売され、以後、ご当地ラーメンとして愛され続けているラーメンだそうです。

さっそく作ってみます。と言っても、丼に味噌カレースープの素をお湯で解き、茹でた麺を投入して、トッピングのワカメとメンマを載せるだけ。ただ、これだけでは寂しいので、ご当地のトッピングを真似して、バターを載せたり、もやし、刻み玉ねぎ、チャーシュー、煮卵を載せたりして、豪華にしました。それでも1食あたり600円前後。

スープの色は、味噌ラーメンよりカレー色で白濁しています。香りもややカレーの香り。でもスープの味は、カレーの強い主張もミルクの乳臭さもなく、さらに言えば味噌ラーメンのようにツンと尖った感じもない。非常に優しい味なんです。

カレースパイスや味噌の強さを牛乳がうまく抑制しており、全体をまとめ上げています。そしてほんのり香るスパイスが後を引く。こりゃ確かに旨い。しかも麺が秀逸で、つるつる、もちもちしていて、コシもあり、小麦の味もしっかりします。さすが老舗の製麺屋さんのものを選んで良かった!

これに、バターや牛乳を増量し、さらに言えばチーズも追加すれば、もっともっとコクが出て美味しそう。ともあれ、この「青森牛乳味噌カレーラーメン」を食べると、一般の「味噌ラーメン」では物足りなくなって、カレースパイスと牛乳を入れたくなるくらいクセになると思います。現地に食べに行きたいくらいですが、まずは、皆さんもお取り寄せして食べてみてください!
(撮影・文◎土原亜子)
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