海の恵みをワインのおつまみにアレンジ

「ムール貝オリーブオイル漬け」は、スモーク、レモンハーブ、ソフリットの3種類が揃います。この缶詰を製造しているのは、1892年創業の家族経営の缶詰会社「コンセルパス・アントニオ・ペレス・ラフェンテ」で、スペイン西部の沿岸の海で養殖されたムール貝のみを使用しています。ちなみに、このムール貝はEUオーガニック水産養殖認証のお墨付きです。
ムール貝はプランクトンを食べて海水をろ過しながら早く成長する貝で、環境へのダメージが少ないそうです。オイルにも旨みが凝縮されているので、バゲットに載せたり、パスタに混ぜたりといった使い方ができます。

缶詰とはいえ、身は肉厚で、缶詰にありがちな臭みは一切感じません。程よい塩気は白ワインのお供にぴったりです。
白ワインに合うといえば、スペインのサントーニャで捕れたサバを使った「サントーニャ・サバ・オリーブオイル漬」もおすすめ。そのまま食べるのはもちろん、ちょっとしたアレンジを加えると、来客へのおもてなし料理にも変身します。

サバの旨みもきちんと感じられ、それでいて臭みはまったく感じません。サバ缶といえば水煮や味噌煮の缶詰のイメージが強いですが、洋風のサバ缶ならではの楽しみ方を見つけてみましょう。

ヴィーガンでない人にもおすすめしたいチリビーンズ

「オーガニック・レッド・ビーン・チリ」は、赤いんげん豆、ウズラ豆、トマト、にんじん、スパイスなどが入った乾燥タイプのチリビーンズです。お湯に加えて1分間煮込み、フタをして9分待てば完成します。
もちろんオーガニック認証されたこちらの食品は、遺伝子組み換えの大豆は不使用。肉類や乳製品も使っていません。マメ科の植物は、成長するにつれ空気中の窒素を土の中に送る働きがあるので、土を健康な状態に保ちます。さらに、土の表面の水分だけを使って育つので、ほかの作物により多くの水分を残すという特性もあるんです。
そんな大豆を使用したチリビーンズは、カナッペにして赤ワインのお供にするといいでしょう。辛みを感じない分、豆の旨みがきちんと引き立った一品になっています。

「オーガニック食品って高いだけでそんなにいいものなの?」と思っている人もまだまだ多いと思います。しかし、「SDGs(持続可能な開発目標)」を取り入れた企業の製品を選ぶだけで、未来のことを考えるきかっけになるかもしれません。
人と地球に優しいだけでなく、きちんと味のクオリティも保証されているのが、パタゴニア プロビジョンズの強みです。まずは食べることから環境問題に取り組んでみませんか?
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パタゴニア プロビジョンズ
●著者プロフィール
今西絢美
編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好きで、フードツーリズムマイスターの資格も持つ。