筆者的には「レトルトカレー」日本一かも

作り方は一般的なレトルトカレー同様、電子レンジか湯煎で温めていただきます。
湯煎の場合、袋の封を切らずに、袋のまま熱湯に入れ、約3〜5分間沸騰させて完成。筆者もこの通りに温め、ヤケドしないように袋を持ち、盛り付けたご飯の上にかけてみました。

封を開けた瞬間に、酸味や優しいスパイスが複雑に絡み合う香りが鼻腔を刺激し、すぐにでも口にしたくなりますが、カレーの細部を見てさらに衝撃。
ゴロッとした牛肉の塊が2かけと、程よくオイリーなカレーソースには、細かく刻まれた玉ねぎやにんじんなどの野菜が残っており、かなり繊細に設計されたカレーであることがよくわかります。さっそくいただきましたが……ここでさらに衝撃が。

酸味、辛味、塩味、甘味が複雑に絡み合いながら、極めて控えめながらも全体を覆うスパイシー感が口いっぱいに広がり、もはや「レトルトなのか」と思えるほどの味わい。
刺激はさほど強くなく、実に繊細に構成された味わい。老若男女誰でも口にできるタイプです。しかしその一方、舌の肥えた食通をも唸らせるであろう旨さなのです。前述の、繊細に細かく刻まれた玉ねぎやにんじんの食感も楽しく、とにかくハイレベルすぎる!
食レポ取材などでこれまで多くのレトルトカレーを食べてきた筆者ですが、間違いなく過去食べた中ではトップ3に入る味。それでいて540円(税込)という手が出しやすい価格も素晴らしく、コスパ面も含めての総合評価では、過去イチの最強レトルトカレーだと断言できます。
まとめ

最初、見かけたときは『銀座コージーコーナー』のカレーって意外だなぁ、と思って手に取った次第ですが、あまりのハイレベルな味にガツンとヤラれ、大ショックを受けた筆者。
衝撃が冷めやらぬまま調べてみると、『銀座コージーコーナー』では現在、東京・神奈川に10店舗のカフェ・レストランを展開しており、そのうち9店舗で提供されるカレーの味わいがそのまま本商品に反映されているとのこと。そして「銀座コージーコーナーのビーフカレー」は銀座コージーコーナーの東京・神奈川のカフェ・レストラン併設10店舗にて販売されているとのこと。
今でこそ「ジャンボシュークリーム」で名高い『銀座コージーコーナー』ですが、その成り立ちは1948年に銀座にオープンした正統派喫茶店がルーツ。
![創業時の『銀座コージーコーナー』のイメージ写真[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/09/20240908-cozycurry08-2.jpg)
喫茶店で提供され続けるカレーにも、『銀座コージーコーナー』の矜持が強く反映されているわけですね。
個人的には過去イチ最強のレトルトカレー「銀座コージーコーナーのビーフカレー」。ぜひゲットしてみてください。期待以上の味を楽しめることウケアイです。
※「銀座コージーコーナーのビーフカレー」は銀座コージーコーナーの東京・神奈川のカフェ・レストラン併設10店舗の他、オンラインショップでも購入できます。
(取材・文=松田義人(deco))