スパイスの権化「麻辣麻婆麺」とご対面! 見るからに辛そうだけど“シビ辛度”は?

しばらくして運ばれてきたのがコチラ。とんでもない量の唐辛子とスパイスが丼に「これでもかっ!」と掛かっています。豆腐は見えるのですが、麺の姿は見えません。
いざ麻婆麺を食べようと思っていると、当たり前のようにライスが登場。確かにこのヴィジュアルだと、白いご飯はマストアイテムですよね。

麻婆麺ではありますが、まずは上の麻婆部分からいただきます。麻婆豆腐をすくって白いご飯に乗せて食べると、まず口の中でスパイスの香りが爆発し、その後に唐辛子の辛さがガンガンを攻めてきて、ご飯がドンドン進みます。
「麻辣麻婆麺」は人生で一番汗をかく発汗料理だった!

麺は中太の縮れ麺で、旨みと辛味がたっぷりの麻婆ソースがよく絡みます。
「辛い、美味しい」と言いながら、しばらく麻婆麺とご飯のコンボを食べ進めていると、段々と身体に変化が出てきます。まず、中華山椒の効果で舌がビリビリと痺れ始め、さらに食べていると毛穴が開いていく感覚になります。
「麻辣麻婆麺」も中盤に差し掛かる頃には肉体にさらに変化が起こって、尋常じゃないほどの汗をかきはじめます。ものすごく辛い麻婆麺なのは確かなのですが、それを差し引いてもかなりの量。文字通り、汗が吹き出すような状態になり、人生で一番汗をかいた食事となりました。

ちなみにランチにはセットのドリンクとしてチャイかコーヒーが付いてくるのですが、オススメはチャイ。
甘くてミルクいっぱいのチャイで麻婆麺の辛さを中和しながら、食べ終わる頃には辛さと旨さで揺すぶられすぎた感情がバグって、しばらく放心状態になる強烈な1杯でした。
マイルドで優しくカスタマイズできる「モッツアレラチーズ麻婆麺」

サワキチでは「そこまで壮絶なシビ辛体験はちょっと……」という人のために、「モッツアレラチーズ麻婆麺」などマイルドなメニューも用意されています。
麺の上に炙ったモッツアレラがたっぷりと乗ったこちらは、辛さがぐっと抑え目で濃厚なコクがプラス。単に辛味を減らしただけでなく、別ベクトルの美味しさがプラスされていいます。

卓上には山椒油やオリジナルのラー油があるので、麻辣麻婆麺の時には考えもしなかったシビ辛要素を追加させながら、自分好みにアレンジさせることも可能。自分のシビ辛レベルに最適な味を作れるので、ある意味イチオシの食べ方かも知れません。
シビ辛がマイルドな「モッツアレラチーズ麻婆麺」ですが、食べ終わる頃にはこちらも身体がポカポカ。うっすら汗ばむ感じで、スパイス食堂の力を思い知りました。
調査結果
「麻辣麻婆麺」は会計をしようと立ち上がった時には、汗をかきすぎて食後なのに身体がむしろ軽く感じるほど。お店を後にして寒い外に出ると、サウナに入った時のような「ととのう」に近い状態になっていました。
中華には医術と食事は切り離せないという意味の医食同源という言葉がありますが、『スパイス食堂サワキチ』は、その一端にあるお店となっています。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP DATA
スパイス食堂サワキチ 梅田兎我野町店
住:大阪府大阪市北区曽根崎1-6-23 千種會舘 1F
TEL:050-5597-2030
営:ランチ11:30~14:30、ディナーはスタンド中華として営業
休:土・日曜
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。