唯一無二の個性を求めて厳選された原材料を用い、熟成と濾過を繰り返すことで淡麗かつ芳醇な味わいを実現した芋焼酎「薩州 赤兎馬」。近年は、世界三大酒類コンペティションのひとつであるSFWSCでダブルゴールドを受賞しており、世界的な評価も獲得している。
そんな名酒の魅力を、プロが解き明かす本企画。3回目は三軒茶屋『にくにくシゲル』に立ち上げから参画する店長・瀧川雄紀(たきがわゆうき)さんが、おすすめの飲み方や合う肴を語る。
『にくにくシゲル』@三軒茶屋
飲みやすく、料理も美味しくする「薩州 赤兎馬」は今の時代に求められる芋焼酎
「久しぶりに飲みましたけど、やっぱり美味しいですね」
「薩州 赤兎馬」をロックで味わい、満面の笑みを浮かべた瀧川雄紀さん。「薩州 赤兎馬」との出合いは20年ほど前、社会に出て間もなかった頃に遡る。
「その頃は本格焼酎ブームの真っ只中。当時、私は北海道にある九州料理店で働いていて仕事柄、いろいろな銘柄を試す機会がありましたけど、初めてハマった芋焼酎が「薩州 赤兎馬」。その頃は毎晩のように飲んでいましたね(笑)」
「薩州 赤兎馬」が誕生したのは2001年。芋焼酎の魅力である豊かな香りと旨みはしっかりあるが、その力強さは名馬のひと駆けのように流麗で、キレが良い。瀧川さんはそんなデビュー間もない「薩州 赤兎馬」と出合い、唯一無二の個性に惹かれたのだろう。その後も会社の打ち上げなど、折に触れて「薩州 赤兎馬」を飲んできた。今宵は十数年ぶりの再会になるという。
「後味はスッキリで、そのまま飲んで十分に美味しいという印象は全く変わりません。いろいろな料理が食べたくなる香りも健在。ウチの肉料理にも合わせたくなります。牛や豚の強い脂に合わせるなら、1:1の炭酸割りが美味しいと思う。アルコールを強めにして、“らしさ”を味わうのがおすすめ」
噛めば噛むほど旨い「牛タン刺し」にスッと寄り添う「薩州 赤兎馬」
瀧川さんが考える “らしさ”とは「芋焼酎の苦手な人が敬遠する重々しさがなく、フルーティなところ」。軽と重の調和が取れた味わいこそが、「薩州 赤兎馬」らしさだと感じている。
もちろん、その個性は炭酸で割らずとも真価を発揮。ロックなら、「九州でよく食べられる地鶏の刺身などが合う肴の代表」だが、『にくにくシゲル』で大人気の“ハンバーグ”や、低温調理で本来の旨みを閉じ込めた各種の“刺し”など、肉そのものを味わう料理と「互いに引き立て合う」のだそう。ほどよく漂う芋の香味も「次が食べたくなる」誘発剤の役を担う。
「ウチのハンバーグはつなぎを使わず、和牛100%で作った“肉肉しさ”が一番の魅力。ユッケの食感と美味しさを目指して試行錯誤を重ねました。噛めば噛むほど、旨みが出る仕上がりで、そんな美味しさに『薩州 赤兎馬』は最高。波長が合うっていうんでしょうか、飲めば、また食べたくなる」
『にくにくシゲル』は店名通りの“肉”居酒屋。牛・豚・鶏はもちろん羊や馬、鴨、時季によっては猪や鹿も扱う、そのラインアップが驚きで、「薩州 赤兎馬」とがっぷり四つの力強い料理が揃う。あれもこれも試したくなる充実ぶりで、楽しくなってくる。
「ウチの料理と合うのはもちろんですが、この軽やかさは現代的ともいえる。今という時代に合う芋焼酎こそ、「薩州 赤兎馬」なのかもしれません」
およそ20年も飲食店に関わり、生産現場の声だけでなく、今は消費者の声もダイレクトに聞いて、求められるトレンドを見極める瀧川さんが直感するのだから間違いない。
肉肉しいから「薩州 赤兎馬」と合う大人気の「和牛100%ハンバーグ」
●SHOP INFO
店名:にくにくシゲル
住:東京都世田谷区三軒茶屋1-33-20 今泉ビル1F
TEL:03-6805-2937
営:18:00~23:00(L.O.)、土曜17:00~
休:不定休
【「薩州 赤兎馬」が飲めるあの町、あの酒場@一軒目】
西東京定番の焼きとん味噌だれと「薩州 赤兎馬」の好相性に唸る
『やきとん酒場 マルコ』@新大塚
「もちろん、芋焼酎は好きでよく飲みますが、なかでも「薩州 赤兎馬」は飲みやすさで群を抜く存在です」
そう語る『やきとん酒場 マルコ』の馬場啓夫(ばばけいすけ)さんは鹿児島市に生まれ、日置市で育った、生粋の薩摩隼人。「薩州 赤兎馬」と出合ったのは十数年前に上京してからだったが、自分と同じ“馬”の字を持つ芋焼酎に「親近感を覚え」、以降は愛飲する銘柄の筆頭に挙げてきた。
「飲みやすいけど、芋らしい香りや旨みはちゃんとある。『マルコ』に通い始めたのも、『薩州 赤兎馬』があったからなんです(笑)」
今は颯爽と厨房で腕を振う馬場さんだが、実は、まだ店に入って1年ほど。それまではこの店に通う常連のひとりで、あるとき、オーナーに誘われて決断。焼鳥店で長く炭を扱ってきた経験が買われての抜擢だった。
この店の焼きとんは炭で焼く本格派。もつの鮮度がいいのはもちろんだが、一般的なタレと塩のほかに味噌味があるのが特徴的で、「東京西部では伝統的なスタイル」とのこと。ニンニクの効いた味噌だれに「薩州 赤兎馬」は最高に合う。
「しっかり味だから『薩州 赤兎馬』と合うんです」と馬場さんが語る通り、豚や味噌の強い旨みと芋の旨みは相乗効果で高め合う。高みを極め、ピークに達した旨みをスッと洗い流すキレも「薩州 赤兎馬」にはある。炭の香ばしさとフルーティな香りも不思議なほど、マッチする。
「甘塩っぱい自家製だれを仕上げにかけるポテサラもバッチリですよ(笑)」
試せば、納得。芋焼酎を飲み尽くしてきた薩摩隼人が推す、取り合わせの妙に唸る。
味はもちろん、炭の香ばしさも「薩州 赤兎馬」のフルーティな香りに馴染む
安いが、ボリュームはしっかりある数々の肴が飲兵衛の気持ちを鷲掴みにする
●SHOP INFO
店名:やきとん酒場 マルコ
住:東京都文京区大塚5-8-11
TEL:03-5981-6709
営:17:00~24:00、土曜15:00~24:00、日曜・祝日15:00~23:00
休:不定休
【「薩州 赤兎馬」が飲めるあの町、あの酒場@二軒目】
蕎麦前を「薩州 赤兎馬」で楽しみ、〆に蕎麦をたぐる至福に酔う
常陸秋そば 善三郎@新橋
「酒を飲むなら焼酎で、焼酎なら芋、芋焼酎といえば『薩州 赤兎馬』。そうおっしゃるお客様は少なくありません」
証言する井上正昭さんは『常陸秋そば 善三郎』の料理長。同店は毎日打つ、艶やかな蕎麦に、揚げ物や肉料理など、現代的な蕎麦前も充実する居酒屋で、飲んで〆に蕎麦という大人の嗜みを提案するが、飲み放題の充実ぶりがほかの店にない魅力。そのラインアップは圧倒的で、日本酒と焼酎を合わせて常時60銘柄近くが組み込まれており、料金も破格。芋焼酎だけ数えても12銘柄が並ぶ。
「ウチは酒屋の直営店。だから、こんな飲み放題ができるんです」
愛する酒の美味しさを広めたい。採算度外視の飲み放題には、そんなサービス精神も潜んでいるのだろう。「薩州 赤兎馬」は兄弟分の「紫の赤兎馬」もあって、飲み比べも楽しめるが、不思議なことに、一度、頼むとお代わりを重ねる客が多いという。
「フルーティでスッキリしているからか、『薩州 赤兎馬』にいっちゃうと、飲み比べに走らず、ずっと飲み続ける方が多い」
ネギならネギ、鴨なら鴨と、素材の持ち味で勝負するこの店の酒肴との取り合わせでも「薩州 赤兎馬」は本領を発揮。「料理の邪魔をしない」個性は井上さんも理解しており、食べて飲めば「スッと旨みが落ち着く印象」。杯を重ねること必至で、今宵が“放題”であることに感謝したくなる。
「個人的にも『薩州 赤兎馬』は好きです。『三国志』好きでまず名前がいいですし、ラベルもかっこいい。飲んだ後にはぜひ、〆の蕎麦を(笑)」
キリリとした辛汁で蕎麦をたぐれば、井上さんが薦める通り、ビシッと締まる。これもキレが良い「薩州 赤兎馬」の効果と知る。
強い旨みに「薩州 赤兎馬」が進む「かすみ鴨のもも肉と千住葱のソテー」
「千住葱の天ぷら」をつまんで「薩州 赤兎馬」を飲み、蕎麦で締める
●SHOP INFO
店名:常陸秋そば 善三郎
住:東京都港区新橋3-2-3 ル・グラシェルビル1F
TEL:03-6205-8115
営:11:30~14:00、17:00~23:00(22:00L.O.)
休:土曜・日曜・祝日
●DATA
薩州 赤兎馬
アルコール分/25度、原材料名/さつまいも(鹿児島県産)、米麹(国産米)、内容量/720ml、価格/1827円(税込)
濵田酒造
お問い合わせ:お客様相談室0996-21-5260(平日 9:00~17:00 土・日・祝日を除く)
https://www.sekitoba.co.jp/
飲酒は20歳から。飲酒は適量を。飲酒運転は法律で禁じられています。妊娠中や授乳中の飲酒はお控えください。