
“やっちゃダメ”と言われると、逆についやってみたくなる――
この心理を“カリギュラ現象(別名カリギュラ効果)”と呼ぶそうです。皆さんの中にも、子どもの頃に親や教師に“やっちゃダメ”と言われたことをついやって怒られたり、むしろそれにやり甲斐を感じていた、なんていう反骨精神だらけのカリギュラ野郎もいるんじゃないでしょうか。
というのも先日、日清食品から新発売の「0秒チキンラーメン」を見たとき、筆者の中の秘めたる“カリギュラ心“がムクムクと湧き上がったからです。

この商品は、「そのままかじる用」であり、普通のチキンラーメンと違って“湯かけ禁止”なんです。お湯をかけちゃダメ、と言われたら、俄然かけたくなるのがカリギュラ効果です。でも、もういい大人なので、“湯かけ禁止”の理由くらいわかります。
普通の「チキンラーメン」は本来、お湯をかけて3分待ってから食べます。が、“実はお湯をかけずにそのまま食べても美味しい”というのがチキンラーメン好きの間では定説。ただ、「そのままかじるとしょっぱい」という意見もあり、こうした声に応えるかたちで発売されたのが、このかじる専用の「0秒チキンラーメン」なのです。
「チキンラーメン」と同様に醤油ベースのチキンスープで味付けされているものの、塩分は50%オフ。そのままかじってちょうどよい具合に仕上げてあります。つまり、ただでさえ薄味なのに、お湯をかけたらさらに味が薄くなるので、「湯かけ禁止(おいしくないよ)」なのです。

理屈はわかる。しかし湯かけ禁止の理由がわかったとしても止まりません。気づくとお湯を沸かしていました…。どうしてもお湯をかけたいのです。なぜなら、どういう味になるのか実際に食べてみないと本当のところはわからないから。というわけで、普通の「チキンラーメン」と「0秒チキンラーメン」の両方を食べ比べてみることにしました。