
皆さん、美味しい牛肉を食べていますか? 最近は、世界の様々な牛肉事情により牛肉の価格が高騰。「ミートショック」なんて呼ばれていますよね。そんな中、注目されているのが「カナダビーフ」です。

実はカナダは牛肉生産量で世界第10位を誇る畜産王国。以前はスーパーでの取り扱いが少なかったため、あまり目にする機会がなかったのですが、カナダ産ビーフの輸入量が急増しているんです。
カナダの冷涼かつ美しい自然の中、アンガス種を中心とした畜牛たちは、世界有数の穀物生産国であるカナダの大麦やトウモロコシなどを飼料に肥育。その肉質は柔らかく、適度なサシが入った日本人好みの味わいだそう。また全ての畜牛にイヤータグを装着するなど、トレーサビリティも万全。食品安全にも取り組んでいます。
「肉汁を閉じ込めておく」工程が美味しく焼く秘訣!

こう聞くと、俄然、カナダビーフを食べてみたくなりますよね。“百聞は一見にしかず”というワケで、カナダでの留学経験がある料理家の長田絢さんに、ステーキの焼き方などカナダビーフを美味しくいただくコツを伝授していただきました。
アルミホイルで包み置いておくことで、予熱で中まで火が通り、さらに旨みのキモである肉汁も逃さずに済むというワケですね。

ステーキを切り分けてみると、中がキレイなピンク色で見事なミディアムに仕上がっていました。肉をひと噛みすると、香ばしい肉汁とともに旨みが広がります。うーん、ステーキ専門店と遜色ない美味さですよ。
また、フライドポテトに肉汁から作られたグレイビーソースとチーズをたっぷりかけたカナダの郷土料理「プーティン」を添えるとカナダ風になり、本場さながらの味が楽しめると長田さん。こちらのレシピもご紹介しますので、ぜひ自宅でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
カナダビーフステーキ&プーティンの作り方

材料(2~3人前)
[フライドポテト]
じゃがいも:3個
塩、サラダ油:各適量
[ステーキ]
ステーキ肉:300g
塩、黒胡椒:各適量
オリーブ油:大さじ1
[グレービーソース]
バター:10g
薄力粉:小さじ1
水:大さじ3
(A)
赤ワイン:大さじ2
ウスターソース:大さじ1
はちみつ:小さじ1
スライスチェダーチーズ:3枚
乾燥パセリ、サワークリーム:各適量
作り方
1.じゃがいもは細長く切り、水にさらす
2.鍋にサラダ油を入れ、よく水気をきった 1を入れて中温で揚げる。こんがり色づいたら網に上げて油をきり、塩をふる
3.ステーキ肉の両面を包丁の背でたたき、塩、黒胡椒をふる
4.フライパンにオリーブ油をひき、強火で 3を両面焼き、火が通ったら取り出してひと口大に切る
5.肉汁が残った 4のフライパンにバターを入れて弱めの中火で溶かし、薄力粉を入れて炒める。(A)を入れてひと煮立ちさせたら、水を少しずつ入れてよく混ぜながら加熱する
6.耐熱皿に 2をのせ、そこにチェダーチーズをちぎってのせ、200℃に予熱したオーブンでチーズが溶けるまで5分ほど焼く
7.器に 6を盛り、4とサワークリームを添え、5のソースをかけてパセリをちらす
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いかがだったでしょうか。ちなみにカナダビーフは『イトーヨーカドー』や『コストコ』などのほか、「楽天市場・カナダビーフ館」などネットでも購入可能。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
(撮影・文◎室井康裕)
カナダビーフ国際機構(問い合わせ)