フードアナリストが選ぶ2025マイベストフード
あゆまろ 30代・女性・京都府出身

1. 『かざりや』のあぶり餅
京都・今宮神社参道に佇む、江戸時代から続く甘味処『かざりや』。香ばしく炙ったひとくち餅に、白味噌だれをたっぷり絡めた名物「あぶり餅」は、素朴でどこか懐かしい味わい。季節が巡るたび、また食べたくなる——来年も変わらず、訪れて味わいたい一品です。
2. アサヒビールの「アサヒゼロ」
麦芽の旨みと心地よい苦味が楽しめる、ノンアルコールビール「アサヒゼロ」。
“代わり”ではなく、これを選びたくなる飲み応えで、我が家の定番に。日常に自然となじむ1本です。
黒澤浩道 57歳・男性・茨城県出身
1.銀座『かわむら』の見島牛のステーキ

2025年の食体験の中で、最も心を揺さぶられた一皿です。見島牛は、山口県萩市沖の見島に生息する日本在来の純粋な和牛で、国の天然記念物にも指定されている希少な存在。赤身に宿る旨味の密度は驚くほど高く、噛むほどに味わいが深まり、長い余韻を残します。
かわむらでは、炭火でじっくりと火入れしつつ、見島牛の個性を熟知した精緻な火入れによって、香り・食感・旨味のバランスが見事に引き出されていました。「これが人生最後の食事でも悔いはない」と思わせる、最後の晩餐にふさわしい一皿であり、来年も必ず再び味わいたいと強く思っています。
wbbc9 46歳・女性・東京都出身
1. 亀田製菓「技のこだ割り 濃厚醤油」
亀田製菓が作る堅焼きせんべい。割れたところに染み込んだ醤油と、かたい歯応えがやみつきに。1片がちょうど良いサイズに割れているので、思わずパクパク食べてしまう。最後はいつも家族で取り合いに。今年はこれで2キロくらい太ったか。
2. 東京・船堀『鳥誠』のそぼろご飯
船堀の人気焼鳥屋のそぼろご飯。様々な部位が入っていてコリっと食感も楽しい。持ち帰りで弁当にすると、容器パンパンにこれでもかとそぼろがのっているのでずっしり重たい。どこから食べてもそぼろたっぷりで最後まで美味しい。このお店の接客が大変気持ちよく居心地も良いので3割増しで美味しく感じる。
3. 筑波山『神橋亭』の「みよこの七味」
筑波山麓にあるお土産店『神橋亭』のオリジナル七味。行く度に購入している。ミカンの皮が入っている爽やかな七味。香り豊かで辛すぎないので子供も楽しめる。みよこおばあちゃんとの会話も楽しい!
asako 42歳・女性・福岡県出身
1. 福岡県糟屋郡宇美町『煮干しのビリー』の濃厚煮干しラーメン

2025年に食べて、完全に煮干欲を支配された一杯。濃厚煮干ラーメンは、煮干しの旨み・香り・ほのかな苦みまでを丸ごと閉じ込めたような高密度スープで、いわゆる“濃い”だけでは終わらない完成度。
ドロっとした口当たりなのに雑味はなく、煮干しの輪郭がはっきりしていて、ひと口飲むごとに「これこれ」と思わせてくれます。太めで平たい麺にスープが絡み、食べ進めるほど煮干しの余韻が蓄積していく感じがクセになる。
和え玉も完成度が高く、まずはそのまま食べて、油とタレ、煮干しの香りをダイレクトに楽しむのが定番。後半、残った濃厚煮干スープに投入すると、煮干しの厚みが一段増し、味が完成していく流れがたまらない。毎回「また来てしまうな」と思わされます。すでに何度もリピートしていて、2026年も間違いなくこの濃厚煮干と和え玉を求めて食べに行く一杯です。
2. 福岡県糟屋郡志免町のカフェ『あなうま』のボブン
「ボブン」とは、ベトナムからフランスに渡って広まった米麺の和え麺で、細い米麺に焼いた肉や揚げ春巻き、野菜、ハーブを合わせ、甘酸っぱいタレを混ぜて食べる料理。
レモングラスで香り付けした牛肉や大きなえび、揚げ春巻きがのっており、ハーブとナンプラーの香りが立ちながらも重たさはなく、さっぱりと食べ進められる。具材の食感と味のバランスがよく、混ぜるほどに一体感が出る。ほぼ毎週食べに行っている。
3. 福岡市東区千早『クッキーアンドカンパニー』のピーナッツバタークッキー

たかがクッキー、されどクッキー。こんなにクッキーにハマるとは思ってなかった。厚焼きでずっしりとした食べ応えのあるチャンククッキー専門店。特に印象に残ったのがピーナッツバタークッキー。
ひと口目からピーナッツの香ばしさがしっかり広がり、甘さは控えめで、ほんのり感じる塩気が全体を引き締めています。生地はしっとりとしていて重たすぎず、甘いものが得意でなくても食べやすいバランス。2025年に食べてすぐリピートしたくなり、2026年も確実に選ぶと思えるクッキーです。
銀丸有子 40代・女性・東京都出身
1. 名古屋『きよめ餅総本家』の「栗入りきよめ餅」
熱田神宮名物の秋限定品。大好きなきよめ餅の限定の中でも栗の食感が加わると、美味しさがさらに増す。東京では一年に一度、銀座三越で開かれる催事「本和菓衆」で購入できる。今から楽しみ。
2. 東京・築地『塩瀬総本家』の「柿大福」

こちらも秋限定の和菓子。某フルーツ大福店とは違う、完熟柿を出来立て餅で包んだ手作り大福は、食べるたびに完熟柿好きな祖母を思い出す。ちなみに築地にある本店ではなく松屋銀座店で購入している。
3. 東京・渋谷『#ヒロキヤ渋谷』の名物「ユッケ(生姜)」

今年やっと先輩に誘ってもらって食べた、SNSで人気のユッケ。千切り生姜と卵黄が乗った和牛ユッケを韓国海苔で巻いて食べるスタイル。生姜の風味と肉の旨味、卵黄のコクが絶妙で食欲をそそる。来年も食べたい!
クワハラすえぞう 54歳・男性・東京都出身
1. 東京・新馬場『レバニラや金太郎』のレバニラ定食

2025年にヘビロテしたお店の看板メニュー。たまたま見つけて入って以来どハマりしてます。本店は秋田にあり、営業は金土の週2回のみ。ダチョウ倶楽部の寺門ジモン氏がメニュー監修に関わっているという、本気のレバニラです。肉厚で臭みなしのプリプリの豚レバーと、適度にシャキシャキ感のあるニラの絶妙なハーモニーがヤミツキに。皿底に残ったレバニラのタレと一緒にTKGで締めたりと、起承転結のシークエンスも完璧。
2. トヨハタ「塩だけ南高梅」
梅干しは塩分16%以上だと無添加で、常温で長期保存できるということを知ってから、梅干しを買う際は20%を選ぶようにしています。その中で白干しを食べ比べた結果、これに落ち着きました。そのまま食べることもありますが、もうひと手間加えて焼き梅干しにして毎日の弁当に添えています。
食品衛生法の改悪で漬け物の衛生基準が不当に引き上げられたことで、昔ながらの個人店や中小業者は許認可が下りず廃業せざるを得ない状況。いかに無添加の「本物」を残すかが大事です。今回採り上げたこの塩分20%の白干しはその小さな希望のひとつです。
3. 東京・八重洲ヤンマー東京ビル1階「SAKEICE Tokyo Shop」のサケアイス

2025年にいちばん飲みに行った店。角打ちが併設している日本酒アイス専門店。男山や隠岐誉などの地酒や銘酒の入った180mLのカップアイスで、ミルクアイスに日本酒を25%練り込み、実質アルコール度数4%の大人スイーツ「酔えるアイスクリーム」なのです。直近で個人的にハマったのは、シュトレン。男山をベースにドライフルーツを一緒に練り込んだ逸品です。
みかさ 48歳・女性・奈良県出身
1. 神戸市須磨区板宿『鮓 ちかもち』の「蒸し鮑」
先日いただいたばかりで、今までで一番おいしい鮑のお料理でした。実は今まで鮑はそれほどおいしいと感じたことはなかったのですが、鮑への印象を覆す食感と風味で、歯ごたえが絶妙。蒸し汁を使ったソースも絶品で、残ったソースにご飯を投入して、ソースを絡めていただけるというオマケ付きで、印象に残りました。
2. 大阪『浪芳庵』のみたらしだんご

みたらしだんごはあまり好んで食べてこなかったのですが、こちらのは別。ひと口いただくと、唸るおいしさ。お店に行ったら、必ず購入しています。カフェのドリンクも素晴らしく、みたらしのタレが壺にたっぷり用意されているのもお気に入りです。
3. 神戸市垂水区舞多聞『ButterflyEffect』の「ネージュ」

自分の中のベストパティスリーで、ブールドネージュはこちらのものしか購入しなくなりました。毎回、感動のおいしさなのに、さらなる進化を感じることも多いです。焼き菓子を贈る時は必ずネージュが入った詰め合わせを購入します。生ケーキ、パフェ、ジェラートも絶品揃いで、おすすめのケーキ屋さんを聞かれたら、真っ先におすすめしているお店。もちろん来年も通い続けます。





