小宮山雄飛は「そばよし」をこう楽しむ

立ち食い蕎麦屋さんって、意外とお酒を置いてないお店が多いのですが、こちらは嬉しいことにビールがある。
ということで、昼からかきあげを別皿でもらい、これをツマミにビールをいただきます。

300円の缶ビールのアテに、140円でかきあげが食べられるって、よくよく考えてみると、そこらの立ち飲み屋さんより断然おトク! サクサク食感のかきあげが、冷たいビールによく合います。
![かきあげは別皿で頼めます[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/09/20250920-sobayoshi06.jpg)

お蕎麦は温かい三陸わかめそばをチョイス。全国に鰹節を卸している問屋さんならではのネットワークで、三陸の美味しいわかめを入荷しているそう。

こちらでお蕎麦を食べる時のマイルールは、まずはつゆを一口飲むこと。
さすが鰹節問屋さんのつゆ、しっかりとした旨みがありつつ、すっと飲めるフレッシュ感が全然違うんです。

しかも、つゆが足りなくなったら足してくれる「追いつゆ」のサービスまであるから、ありがたくいただいちゃいましょう。細めの麺が極上のつゆとからんで、立ち食いとは思えないクオリティ。

ランチ時をはずして午前10時に伺ったんですが、ひっきりなしのお客さんで常に満員状態なのも頷けます(思い出しただけで、もう食べたい)。
絶品サイドメニュー「おかかごはん」を忘れずに

そしてこちらの名物といえば、「ライス」を頼むと無料で出してくれる「粉かつお」をかけて食べる、おかかごはん。
さすが鰹節問屋の粉かつおだけあって、これが絶品なんです。

醤油を数滴垂らして食べるのも美味しいですが、最後は残ったつゆをかけて、スープごはんにするのもおすすめ。

出汁の美味しさを最後の一滴までしっかり味わってごちそうさま。気軽に行けて大満足の立ち食い蕎麦の名店です。
(撮影◎猪俣博史)
●著者プロフィール
小宮山雄飛
ホフディランのVo&Key担当。ミュージシャンの傍ら、グルメ番長として食のシーンでも活躍し、様々な雑誌やWEBサイトでの連載、レシピ開発なども行う。著書には『旨い!家カレー』『レモンライス レシピ』『小宮山雄飛 今日もひとり酒場』など。テレビ、ラジオ番組などの出演も多数。