【小宮山雄飛 蕎麦呑みの名店】鰹節の香りに誘われて、立ち食い蕎麦のレジェンド店『そばよし』へ

小宮山雄飛は「そばよし」をこう楽しむ

朝10時だというのに大盛況の『そばよし 日本橋本店』
朝10時だというのに大盛況の『そばよし 日本橋本店』

 立ち食い蕎麦屋さんって、意外とお酒を置いてないお店が多いのですが、こちらは嬉しいことにビールがある。

 ということで、昼からかきあげを別皿でもらい、これをツマミにビールをいただきます。

入口の券売機を渡して受け取る方式
入口の券売機を渡して受け取る方式

 300円の缶ビールのアテに、140円でかきあげが食べられるって、よくよく考えてみると、そこらの立ち飲み屋さんより断然おトク! サクサク食感のかきあげが、冷たいビールによく合います。

かきあげは別皿で頼めます[食楽web]
かきあげは別皿で頼めます[食楽web]
「缶ビール」300円と「トッピングかきあげ」140円
「缶ビール」300円と「トッピングかきあげ」140円

 お蕎麦は温かい三陸わかめそばをチョイス。全国に鰹節を卸している問屋さんならではのネットワークで、三陸の美味しいわかめを入荷しているそう。

「三陸わかめそば」530円。うどんもチョイスできます
「三陸わかめそば」530円。うどんもチョイスできます

 こちらでお蕎麦を食べる時のマイルールは、まずはつゆを一口飲むこと。

 さすが鰹節問屋さんのつゆ、しっかりとした旨みがありつつ、すっと飲めるフレッシュ感が全然違うんです。

おかわりして楽しみたいフレッシュなつゆ
おかわりして楽しみたいフレッシュなつゆ

 しかも、つゆが足りなくなったら足してくれる「追いつゆ」のサービスまであるから、ありがたくいただいちゃいましょう。細めの麺が極上のつゆとからんで、立ち食いとは思えないクオリティ。

無我夢中で食べちゃいます
無我夢中で食べちゃいます

 ランチ時をはずして午前10時に伺ったんですが、ひっきりなしのお客さんで常に満員状態なのも頷けます(思い出しただけで、もう食べたい)。

絶品サイドメニュー「おかかごはん」を忘れずに

「半ライス(粉かつお付)」200円
「半ライス(粉かつお付)」200円

 そしてこちらの名物といえば、「ライス」を頼むと無料で出してくれる「粉かつお」をかけて食べる、おかかごはん。

 さすが鰹節問屋の粉かつおだけあって、これが絶品なんです。

粉かつおは容器の底をポンポンと叩くといい感じに出てきます
粉かつおは容器の底をポンポンと叩くといい感じに出てきます

 醤油を数滴垂らして食べるのも美味しいですが、最後は残ったつゆをかけて、スープごはんにするのもおすすめ。

最後に店主の山崎能孝(よしたか)さんと蕎麦談義
最後に店主の山崎能孝(よしたか)さんと蕎麦談義

 出汁の美味しさを最後の一滴までしっかり味わってごちそうさま。気軽に行けて大満足の立ち食い蕎麦の名店です。

(撮影◎猪俣博史)

●SHOP INFO

そばよし 日本橋本店

住:東京都中央区日本橋本町1-1-7 本町山崎ビル 1F
TEL:03-3241-0884
営:7:00〜20:00
休:土日祝

●著者プロフィール

小宮山雄飛
ホフディランのVo&Key担当。ミュージシャンの傍ら、グルメ番長として食のシーンでも活躍し、様々な雑誌やWEBサイトでの連載、レシピ開発なども行う。著書には『旨い!家カレー』『レモンライス レシピ』『小宮山雄飛 今日もひとり酒場』など。テレビ、ラジオ番組などの出演も多数。