確かに豚汁だけど……想像を超える定食だった!

注文後しばらくすると定食が到着。豚汁とごはんという本当にシンプルな構成のはずですが、インパクトのあるヴィジュアルです。
卵かけごはんに鰹節がたっぷりのっているのもそうですが、ともかく豚汁がすごい。お椀も具材もすべてが巨大。こんな豚汁に出会ったのは初体験。まずはお汁からいただきます。

一口飲んでみると、確かにみそ味なのですがかなりストロングな味。豚肉由来の脂と旨味がたっぷり溶け込んでいるので、まるで濃厚な豚骨味噌ラーメンのよう。

そこにトゥルトゥルに煮込まれた旨味とエネルギーの塊のような角煮サイズの豚肉がドーンと入っていて、とってもボリューミー。目の前のこの料理は何かと言われると、豚汁とは違う何かのようであり、それでいてやっぱり豚汁なのでしょう。

豚汁から一旦離れて、卵かけごはんに移行。こちらも豚汁に負けない迫力があり、卵を割ってみると栄養をたっぷり含んでいそうなオレンジ色の黄身。
丼の真ん中にのせて一口食べてみると、やっぱり濃厚。卵の黄身、醤油に鰹節、それらを包み込む白いごはんが混然一体となり、スルスルと食べきってしまいました。でもご飯を食べきっても大丈夫。こちらではごはんが食べ放題なので、豚汁に挑むべくごはんをおかわりしました。
![存在感がすごすぎる大振りの大根 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/08/20250824-tonjiru07.jpg)
豚汁の具材は先ほどの角煮のような豚肉のほか、大根、ニンジン、豆腐と、シンプルながらそれぞれが大きくて存在感があります。
その中でも特筆すべきはやはり、大根。おでんの大根のように煮込まれ、大黒柱のような存在感でスープにも豚肉にも負けていません。

濃厚な味付け&大振りな具材を見たらやりたくなるのが白ごはんへのワンバン。旨味のある具材なので、白ごはんとの相性はピッタリ。
ごはんと豚汁という文字だけで見ると、シンプルすぎる定食に感じましたが、実際に食べてみると大満足。米を食べ、みそ汁を食べ、再び米という無限ループを続けていると、なんともストイックな気分になります。

アレコレと色々なメニューはないものの、これしかないという組み合わせがベストマッチだと幸せですね。「足るを知る」という貴重な体験のできる、ほかにはちょっとないタイプのお店でした。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
豚汁屋 九条本店
住:大阪府大阪市西区九条1-15-21
営:11:00~21:00
休:なし
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。