
フランスパンに粒餡とバター、シンプルだからこそ誤魔化しのきかないパンが「あんバターフランス」。今回ご紹介するのは、バターを楽しみバターを味わう逸品です。全国のあんバター好きの皆さん、ぜひお試しあれ!
ホテルメイドのベーカリー

今回ご紹介するのは、 『横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ』の地下一階にお店を構えるペストリーショップ『DORER(ドーレ)』。地元のハマっ子たちのみならず、全国からホテルメイドのパンやスイーツを求めて多くの人が訪れます。
神奈川県横浜市の玄関口、横浜駅から徒歩1分。横浜駅直結の広大な地下街に面しており、雨の日でも濡れることなく足を運ぶことができます。


シェフは大のフランスパン好き!

「フランスパンが大好きなんです」と話してくれたのは、横浜ベイシェラトンホテルの開業時からパンを焼き続けて約30年、ベーカリー部門の総責任者を務めている森広竜司さん。もともとはパティシエを目指して製菓学校へ通っていたそうですが、在学中にパン作りの楽しさに目覚めたのだとか。製菓学校を卒業後、最初に務めたホテルでベーカリー部門に配属されたこともあり、パン職人の道を極めることを決めたそうです。
「安くてお腹いっぱいになるから、学生時代はバタールを一本丸かじりしながら通学していました」
そう屈託のない笑顔で話してくれた森広さん。このユニークな経験から、パンの中でも特にフランスパンが大好きになったそうで、心の底からフランスパン好きであることが窺い知れます。

あんバターフランスの味の秘訣
「美味しいパンになるかどうかは、発酵がしっかりできているかどうかにかかっています」(森広さん)。
横浜ベイシェラトンホテルのフランスパンは、低温で一晩じっくり熟成させて冷蔵発酵を行ってから焼き上げるため、甘味が強いのが特徴。実はあんバターフランスのパン生地は、他のバケットやバタールなどのフランスパンと同じ生地。それゆえ、フランスパン自体の甘味に合わせるため、粒餡は厳選された北海道産小豆で作られた甘さ控えめのもの。
あんバターフランスの味の秘訣は、計算され尽くした甘味のバランスにあると言っても過言ではありません。

主役は「あすなろバター」
忘れてはならないのが、あんバターフランスの主役である「あすなろバター」。作られているのは、日高山脈の麓に位置する北海道上川郡清水町。農薬や化学肥料を使わずに作られた低温殺菌のあすなろ牛乳と、同じく北海道は知床の深層海水から作られた天然塩だけを原料に作られた、貴重な手作りバターをふんだんに使用しています。

濃厚でありながらもスッキリとした後味、牛乳本来のコクと優しい風味が際立つ「あすなろバター」は、バターとは思えない上品で軽やかな口当たりです。このボリュームでありながら、全くもたれることなくあっという間に完食してしまいます。餡とパン生地自体の甘さは、主役であるバターを引き立てるための味わいであり、まさしく、バターを楽しみバターを味わうためのあんバターフランスなのです。
![見るからに美味しそうな断面図 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2026/02/20260301-anbater09.jpeg)
シェフのおすすめはあんバターフランス×緑茶
あんバターフランスはコーヒーや紅茶とも良く合いますが、森広シェフの一押しは渋めに淹れた緑茶。あんバターフランスの甘味と、緑茶の苦味・渋味が織りなす極上の味わいを堪能でき、バターの風味もより一層豊かに感じることができるそうです。 さらに、「翌日にお召し上がりになる場合は、バターを取ってから軽く霧吹きをし、アルミホイルで包んで予熱したオーブンで少し温めるのがオススメ」だそう。
『横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ』の「あんバターフランス」は、シンプルだからこそ素材の良さと職人のこだわりをとことん味わえる逸品。ぜひ皆さんも味わってみてくださいね。
(撮影・文 佐野仁哉)
●DATA
横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ/ペストリーショップ『DORER(ドーレ)』
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