アラン・デュカス氏の“思い出の焼き菓子”が渋谷の人気店で販売！店舗限定ビスケットの味わいは？

渋谷でしか出会えない、限定の味と体験

　すでに人気を集めている『ル・ショコラ・アラン・デュカス』に併設される形で開業した『ル・ビスキュイ・アラン・デュカス』。クラシックで洗練された空間かつ、ディスプレイや照明にもこだわっていて、商品を選んでいる最中はまるで宝石を眺めるような特別感を味わえます。

　小麦や米粉、そば粉など上質な素材と丁寧な手仕事に支えられたビスケットの数々。香り、食感、余韻と食べるという一連の動作が、こんなにも五感を用いて行われていることを再確認できます。

　中でも注目したいのが、アラン・デュカス氏の原点ともいえる「ピュール・ブール」。幼い頃、おばあちゃんが焼いてくれたバターの風味豊かなビスケットを再現したこの一品は、口に入れた瞬間から香るバターと、さっくりとした歯ざわり、そしてほろりほどける儚い食感。

　バターのたっぷり感がどことなくなつかしさを誘いますが、それでいて“特別なビスケット”であるという明らかさも一緒に伝わってきます。

新店限定 のビスケットはショコラと一緒に

　新店舗では、この「ピュール・ブール」にショコラを重ねた新作、「カレ・ピュール・ブール・オリジン ノワール＆オ・レ」があります。こちらは、日本初登場となる特別なビスケットで、カカオ75％のビターショコラと、カカオ45％のミルクショコラの2種類を、それぞれピュール・ブールの上に丁寧に重ねています。

　ビタータイプは、力強いカカオの香りとほのかな酸味が印象的で、バターのコクをぐっと引き立ててくれます。一方のミルクタイプは、よりリッチで穏やかな味わいです。

　ビスケットがサクサクと口の中で解けるたび、チョコレートは舌の上でとろけ、まるで素材の素晴らしさをじんわりと語りかけるよう。味も香りもふっと消えていく最後のひと時まで堪能したくなる一品です。

限定フレーバーのソフトクリームも、ビスケット仕立て

　さらに渋谷店限定の「ソフトクリーム ショコラ＆ビスキュイ」も登場。カカオの風味を主軸に据えつつ、ビスケットらしい香ばしさも感じられます。

　これからの季節的にチョコレートは避けられがちですが、このソフトクリームは日本の夏にピッタリな華やかで軽やかなカカオの一面を知ることができるでしょう。

（撮影・文◎亀井亜衣子）