【フーテンの寅みやげ】BEAMS名物ディレクターが惚れた鹿児島生まれのウイスキー「KANOSUKE」

魚フライにきびなご。鹿児島の美味を堪能

ウイスキーと同じくらい大好物の“白身魚のフライ”。刺身小鉢が付いてくるのがまたニクイ
ウイスキーと同じくらい大好物の“白身魚のフライ”。刺身小鉢が付いてくるのがまたニクイ

 東シナ海ついでにオススメしたいのが、蒸溜所からほど近い海沿いにある道の駅『江口蓬莱館』です。新鮮な魚介はもちろん、地元の野菜や果物、そして周辺の特産品が充実していて、更に併設のレストランが素晴らしいのです。

 ここではいつも「魚フライ定食」をオーダーします。個人的に、ここの魚フライは日本でも指折りの旨さだと思っています。

鹿児島に行けば必ず注文する「キビナゴの刺身」
鹿児島に行けば必ず注文する「キビナゴの刺身」

 話が前後しますが、鹿児島に行って必ず食べる魚といえば、やはり“キビナゴ”。刺身にして良し、天ぷらでも唐揚げでも良し、塩焼きなんて芋焼酎(お湯割り)との相性はこの上ないです。

●DATA
江口蓬莱館

住:鹿児島県日置市東市来町伊作田7425-5
営:9:00〜17:30(レストラン11:00~15:00)
休:火曜

鹿児島で訪れたその他のスポット

建物からして由緒正しさを感じる『沈寿官窯』
建物からして由緒正しさを感じる『沈寿官窯』

 今回の鹿児島で訪れた他のスポットの紹介も少し。

 まずは私が長らく愛用している「白薩摩(しろさつま)」と呼ばれる美しい焼物をつくっている『沈寿官窯(ちんじゅかんがま)』。

 日本屈指の美しい白い土と、長く正しい伝統による確かな製法が相まって、日常生活の豊かさをワンランク上げてくれるような素晴らしい器を作っています。いつ見ても惚れ惚れしてしまいます。

薩摩切子を製造する『美の匠 ガラス工房 弟子丸』
薩摩切子を製造する『美の匠 ガラス工房 弟子丸』

 次に訪れたのは、鹿児島を代表する工芸品である「薩摩切子」の作り手である『美の匠 ガラス工房 弟子丸』(霧島市)。当たり前の話ですが、一線一線、すべて手作業で切られていて、その正確な柄構成にいつも感心します。

 店を後にし、今度は友人の紹介で知り合った陶芸家・岩切秀央さんのアトリエへ。人気ギャラリーの店主だけでなく、古道具店の目利きたちにも注目される作家さんです。

工房2Fのギャラリー
工房2Fのギャラリー

 岩切さんの工房の屋根裏にあるスペースが素晴らしかった。作品はもちろん、作業場からも独自のセンスがひしひしと伝わってきました。

空港の『山形屋食堂』の「皿うどん」が旨い!

『山形屋食堂』の名物「皿うどん」
『山形屋食堂』の名物「皿うどん」

 いつも、鹿児島空港で飛行機に乗る直前に名残惜しく食べるのが、『山形屋食堂 エアポート店』の「皿うどん」です。

 実は鹿児島には、鹿児島市内にある有名デパート・山形屋のレストランがあり、そこの皿うどんが絶品なのです。

 写真では伝わりにくいですが、盛りの豪快さ、素朴ながらも中毒性のある美味しさに、毎回感激します。

●著者プロフィール

鈴木修司(すずきしゅうじ)|BEAMS JAPANクリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトを発掘。大学などで講師を務めることも。著書に『銘品のススメ』、監修書籍に『都道府県おでかけ図鑑』などがある。