『伊吹』と『みのひ』はライバル関係になるか?

オープンしたての『みのひ』さんですが、しばらくの間は平日は夜営業のみとのことで、18時過ぎに伺いました。前方の並びは5名ほど。店内はカウンターのみの8席ですが、席と席の感覚が広くてゆとりがあります。
先に食券を購入。待つこと15分ほどで席に案内されました。ちなみにメニューはオープンしたてということもあって、ラーメン1000円のみ。トッピングは味玉120円、生ニンニク20円で合計1140円。

都心のラーメン屋さんなら1000円以上はもはや当たり前のようになっていますが、板橋界隈では、この値段はやや強気のお値段です。でも満足度が高ければ、それはそれで、ウリにもなるはず。ほどなくして目の前に丼が供されました。

まずはスープ。事前の情報では、鯖煮干、鯖の厚削り、鯖香油に純豚骨のWスープとのことでしたが、見た目的には魚介強めな印象。ところが一口飲んでみると、ことのほか、豚骨強めのスープだとわかりました。

豚骨強めのスープとなると、トッピングに選んだ生ニンニクがよく合うはず。これは正解でした。途中でニンニクをちょっぴり入れると、香りが立ち上がり、旨味がググンと倍増! この味変は最高です。ただ、ニンニクの量は全部入れてしまうと強すぎると思います。半分くらいを目安にするのがいいでしょう。

そして、麺は中太のストレート麺、量は普通で230g。ガッツリした量で、私にはちょうどいいですが、少食の人にはちょっと多いかもしれないと思うかもしれませんが、店内にはけっこう女性のお客さんが多く、しかもこの量をペロリと平らげていました。

丼には肩ロースのチャーシューが1枚。これもしっかり厚みがあるタイプ。でも口の中でほどける感じで、非常に美味しいです。そしてトッピングで頼んだ味玉も緩すぎず固すぎず、いい塩梅。かなり優秀なトッピングだと思います。
まとめ
![食べ終わった後の満足感が高く、旨みの余韻が続くラーメン[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/09/20240929-minohi08.jpg)
総じて、食べ終わった後の満足感が高く、旨みの余韻が続くラーメンでした。ちなみに、今回はラーメンしか選べませんでしたが、私はこのタイプのつけ麺が大好きなので、つけ麺の開始が待ち遠しいかぎりです。
というわけで、『伊吹』の近くにこの『みのひ』が誕生しましたが、思うに、マニアックな煮干し好きは『伊吹』へ、食べやすい煮干し好きは『みのひ』へと、自然なかたちで棲み分けができている気もします。
(文◎土原亜子)
●プロフィール
荒川 治
東京都内在住のタクシー運転手。B級グルメ好きが高じて、現職に就き、お客さんを乗車させつつ、美味い店探しで車を回している。中年になってメタボ率300%だが、「死神に肩をたたかれても、美味いものを喰らって笑顔で死んでやる」が信条。