これを待っていた! 器ギリギリまで盛られた「カツカレー」1858g

目の前にやってきたのは、期待を裏切らない、テンション爆上がりの山盛り「カツカレー」! 早速計測です。お皿の直径は31cm、ご飯&カツの山の高さは約12cm、重さは1858g(器の重さを除く)。これにサラダを足したら余裕で2kg突破です。
「『カツカレー』でごはん大盛りを頼んだ場合、カレーもライスも大盛りになるからね!」と話す店主。だから器の限界ギリギリまでルーがかかっているんですね。

「カツの豚肉は、秋田の八幡平ポークのロース肉を使っています。カレーは、とにかくタマネギをじっくり炒めて、厳選したスパイスでルーを作っているんですよ」と店主。カツがメインなので、具はシンプル。野菜はほとんど溶けていて、ルーの中に形は見えません。
食べてみると、家庭的だけれど家庭では出せないプロの味。親しみのある美味しさです。とろみもよく、これはご飯が進んでしまう美味しさ。もちろんですが、とんかつの店のカツは外サクッ、中むっちりで、ルーとの相性も完璧です。なにこれ美味しい~。スプーンが止まらなくなる~。

ランチタイムに来店したのですが、他のお客を見ると、カツよりカレー系、特に「カツカレー」を頼む割合が多いような気がします。「カツカレーを頼む人は結構多いですよ~。うちはカレー屋さんじゃないんだけどね~」と笑いながら話す店主。近くで働いている人が、さっとカレーを食べて帰っていく、という感じです。
「うちはチェーン店と違ってわがままがきくからね。ミックスフライの中身をこれとこれに変えて、とか、天ぷら揚げて、なんて言う常連さんもいるから」。とんかつの店で天ぷら揚げてって! そのリクエストに応えられるのもすごい。

「カレーは、最初賄い飯だったんだけれど、常連さんが、俺にもくれって。そこから始まったんだよ」と店主。そして、なぜここまで大盛りに? 「お客さんの要望に応えていった結果だね!」とにっこり。賄いから人気メニューに、そしてデカ盛り。まさに、デカ盛り提供店の常連さんが引き起こす、あるある展開です。
カレーのルーは、まとめて仕込んでいるとのこと。で、見せてもらったのは、タッパーというより、収納用の引き出しですか? みたいな巨大なケースにみっちりと入ったルー。「注文が入ったら、1人前分の塊を取り出して、泡立て器でほぐして適度な濃度にするんだよ」と店主。カツを揚げつつ、ルーをほぐしつつ。それを店主一人でサクサクとこなしていきます。

最初は調子よく、ご飯の山を崩していけたのですが、途中から一気に満腹に。そしてそのあたりから、ご飯とルーのバランスが悪くなり、ルー少なめ、ご飯多めのバランスに。辛さも舌に蓄積されてきます。
ちなみにご飯はあるけれどルーがなくなった場合、少しなら継ぎ足してもらえるとのこと。ただその場合、2kg台中盤ぐらいの量になるので、お腹の許容量とも相談が必要です。ただ、固いものはカツぐらいなので、顎が疲れるということはなし。スイスイ行けるので、気がついたら完食! という「カツカレー」です。
そして、どうしても食べきれずに残した場合は、持ち帰り用のパックがあるので詰めてテイクアウトも可能。ただし、良心的な範囲での食べ残しでお願いします。普通盛りで2合分のご飯なので、普通盛りでもおそらく1kg前後あると想定してください。
まとめ
地元で働く人たちに愛され続けている、アットホームな雰囲気のとんかつの店『とんかつ駒形』。賄いから始まったというカレーは、誰もが大好きな、そしてま食べたくなる、優しくて深みがあって愛すべき美味しさでした。次回は、並盛りにして、店の顔とも言える特ひれかつを頼もうと思います。足柄や小田原に来た際はまた寄りたい、居心地のいい店でした!
(取材・文◎いしざわりかこ)
●SHOP INFO
店名:とんかつ駒形
住:神奈川県南足柄市塚原1968-7
TEL:0465-74-4044
営:11:30~14:00、17:30~20:00(L.O.19:45)
休:水曜