カツが丼からこぼれ落ちそうな「リブロースかつ丼」952g

目の前に登場したのは、すっごく分厚いカツがのった、ど迫力の丼ぶり。計測すると、かつ丼は高さ約11cm、重さは952g。味噌汁は192g、漬物は12g。つけ汁は26g。トータル1182g(器の重さを除く)。わさびとか刻み海苔を足して、おおよそ1.2kg、という巨大サイズです。
カツは大きな一切れで、厚さ約2cm、縦横は4×11cm。丼ぶりからもう少しでこぼれ落ちそうな迫力があります。

「うちのは、とじないカツ丼なんですよ!」と話すのは店長の栗原幹和さん。卵でとじてないから、衣もサクサクです。なので、添えられている岩塩やわさび、刻みのりなどでカツだけの味を楽しむこともできます。そして、付け合わせのつゆは、店で豚肉から出汁をとり、魚介を合わせて味をつけたもの。豚と魚介のダブルの旨みがたっぷりです。

ちなみに店のメニューの中に「とんかつ味変五撰」と書かれたものがあったので、改めて見直してみると、「杉桶天然醸造 尾張のたまり」「自家製辛味噌」「ヒマラヤ岩塩使用の檸檬の塩」「ドイツ アルプス岩塩」「本わさび使用の茎わさび(+60円)」などが紹介されています。
卓上に置かれた調味料を見ると、尾張のたまりや辛味噌、岩塩2種などが置いてある。ということは、一緒に出てきたわさびやのりだけではなく、卓上のアイテムも使っていろんな味を楽しんでね、ということでしょうか。うわ~。これは嬉しい。

「豚肉は常陽牧場直送のリブロース肉で、サシと肉の柔らかさが抜群なんですよ。揚げる前で約300gのボリュームです。揚げ油は、サラダ油とラードをブレンドしたもので、パン粉は生パン粉を使っています。ご飯は秋田のあきたこまちですね。大潟村から直送した鮮度の良いものです。他にも、卓上にある生七味は店で手作りしているものなんですよ」(店長・栗原さん)
改めて話を聞くと、一つ一つにこだわり満載。店がトンカツをはじめ、料理に対して真剣に向き合っていることがわかります。

まずはアルプス岩塩をかけて一口。そして次にレモン塩をかけてもう一口。肉の旨み、甘さがじゅわ~っと伝わってきます。続いてわさびでほんのちょっぴり刺激を加えると、豚肉の脂がわさび効果でスッキリ。爽やかな旨みへと進化していきます。
ここでご飯を一口。とろとろ卵のふんわりご飯は、やはりカツと合う! 続いて卓上のたまり醤油&わさび・のりの3つでいただくと、もう一気に和の世界。カツ丼だからもともと和ではありますが、より上品な美味しさにランクアップします。ご飯を特盛にしておいてよかった。トンカツが300gに対してご飯は本当は倍のボリュームが欲しいぐらい。というか、卵ご飯だけでもすっごく美味しいので、食べるスピードが加速していきます。
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岩塩で、わさびで、たまり醤油で、辛味噌で、出汁で……と一口ずつ楽しんでいたら、気がついたら完食。一口一口がウマくて無心になって食べてしまいました。トータル約1.2kgもありますが、味変が豊富かつ、肉そのものが甘くて美味しいとあっさりいけちゃった、という感覚です。
次回はメニューで大きく紹介していた、豚の極厚ステーキ300gのトンテキ定食にするか、ポークステーキ定食にするか。一番人気メニューの国産豚の生姜焼き定食も食べたい。なので、次回は友達を誘って、みんなでシェアしたいと思います!
(取材・文◎いしざわりかこ)