
●SNSでも話題の『業務スーパー』の冷凍スイーツを調査。人気の商品4つを実際に食べてみた
コンセプトは「エブリデイロープライス」。日本をはじめアジアやヨーロッパなどの食材が揃う『業務スーパー』。みんなが知っているものから、これどうやって食べるの? みたいな外国の謎食材までさまざまなアイテムが並んでいます。
その中でも、比較的手に取りやすいのがスイーツ系。有名なのが牛乳パックと同じ紙パックに入ったゼリーやチーズケーキ、ようかんなどですが、冷凍コーナーにも、国産をはじめ世界中のスイーツが色々並んでいます。ですが本当に美味しいの? 買ってお得なの? どうしてみんなハマるの? など、当たり外れが多いことでも知られる『業務スーパー』の商品は疑問がいっぱいです。ということで、SNSで人気のある冷凍スイーツを4つピックアップ。食べ比べてどれが美味しいのか調べてみることにしました!
エアリー感と優しい甘さがたまらない! 大人気の「台湾カステラ」

最初に紹介するのは「台湾カステラ」。名前は、「台湾カステラ」ですが作っているのは中国。重さは130gで、食べ方としては、お皿に乗せてラップをかけて自然解凍で約30分ですが、美味しい食べ方として“レンジで温める”とパッケージに書かれています。目安は1/4カットで約20秒です。
この「台湾カステラ」、とにかくエアリーでフワフワなのが特徴です。口に入れた途端溶けた? と思うくらい、軽やかな食感。パッケージに書かれている「冷凍とは思えないしっとりさと滑らかな口どけ」に思いっきり納得!

生地のキメが細かくて軽やかなので、スイーツを食べている罪悪感がかなり低めです。なんならこれに、生クリームやカスタード、チョコソースを追加してもいいぐらい。1切れ目はそのまま、2切れ目はクリームとかジャムをプラスして、といった楽しみ方もいいと思います。
業スーのスイーツの中でも、SNSでバズっていることに納得の、ふんわり優しい、癒しのスイーツでした。これは冷凍庫に余裕があったらまとめ買いしたい!
彩が可愛らしいデパ地下スイーツクオリティの「マカロン」

見た目も可愛ければ、クオリティも高い! と思わず感心したのが「マカロン」。ショコラ・キャラメル・バニラの「マカロン3種アソート」と、ピスタチオ・ココナッツ・ラズベリーの「マカロン3種セレクト」の2種類を販売しています。これら「マカロン」の原産国はフランス。つまり本場で作ったものを冷凍で販売している、ということになります。

デパ地下で「マカロン」を買うと1個300円とか500円なんて当たり前。しかも“フランス本店の店のレシピを忠実に再現”みたいなのだと、1個800円とかしちゃうハイソなスイーツ、それが「マカロン」ですが、業スーならフランスで作ったものが、1つ約100円で食べられます。素敵すぎ!
パッケージの説明通り自然解凍で味わったところ、6種それぞれの香りや甘さ、サクッとねちっと、そしてそれぞれ挟んであるベリーやバニラ、ピスタチオなどとの組み合わせが絶妙でした。今後は、レモンや抹茶など、他の味バージョンが販売されることを期待したくなる冷凍スイーツでした。
チョコ感がスゴい濃厚贅沢リッチな「チョコレートトリュフ」

今回食べた中で一番濃厚、そしてドスっとインパクトがあったのが「チョコレートトリュフ」。原産国はイタリアです。ちなみに食べ方としては、冷凍庫から冷蔵庫に移して一晩ゆっくり解凍します。

一晩しっかり解凍すれば滑らかな贅沢スイーツになります。口に入れた途端一気にカカオの香りと濃厚なチョコが口の中で踊り出すような濃厚で濃密な甘さで、やみつきになる味です。これは濃いめのコーヒー、できればミルクや砂糖なしのエスプレッソが一番合うのではと思えるほど濃厚な甘さのスイーツでした。そして、この「チョコレートトリュフ」、半分ほど凍った状態でも食べるとチョコアイスのような味わいでこれもまた美味。解凍具合によって味わい方を変えられるスイーツでした。
1袋850gとボリュームタップリの日本のスイーツの代表格「ぷち大福」

台湾、フランス、イタリアと来て、最後は日本の「ぷち大福」。実は冷凍お団子シリーズは何種類かあり、購入時には「伊達ゴマだれ餅」「みたらしもちっこ」各321円、「白玉団子」300円なども販売されていました。全部850g。どれも衝撃的な安さです。この大福も、凍った状態からお皿に並べて、自然解凍で約2時間がおすすめの食べ方です。

パッケージには、そのままお茶請けに、フルーツみつ豆、抹茶しるこに、アイスクリームやパフェに添えて、など、さまざまな活用方法が紹介されています。850gもあれば、確かにいろんな食べ方ができそうです。そのまま解凍したのを食べてみると、ぷちサイズなのに、あんこの存在感がしっかりしています。最初にもちもち、そして中から甘~いあんこがやってくる感覚です。中のあんこはこしあん。なので割とサラッとしていますが甘みはしっかりしています。大福なんだけれど、“白玉と大福のいいとこ取り”という味わいです。
パッケージの裏に書かれていた調理例にならって、きなこをふりかけて食べたところ、香ばしさがプラスされて立派な和菓子、和スイーツに進化しました。甘味がしっかりしているので、きなこや、みつ豆&寒天など、あんこの甘さを引き出すものとの相性が良さそうです。
業スー調査なのに、和・台・仏・伊4カ国、国対抗スイーツ比較になってしまった

今回の調査結果。濃厚な「チョコトリュフ」に、可愛らしさと繊細さを感じる「マカロン」、そしてエアリーな「台湾カステラ」、ボリュームにも味にも納得の「ぷち大福」と、どの冷凍スイーツもクオリティ高くこれがこの値段で買えるのっ!? という驚きがありました。
優劣をつけようにも、要はどのスイーツが好きか、という食べた人の個人的な嗜好次第になりますが、筆者的なおすすめを挙げるとすれば、冷凍とは思えないふわふわ食感に感動した「台湾カステラ」と、コスパ最強で色々な味と組み合わせられる「ぷち大福」の2つではないかと思いました。
今回食べ比べた4商品に関しては、“なんだこれ? とか、だから安いんだね~”みたいなネガティブ要素のあるスイーツはありませんでした。どれもハズレなし、レベルが高い美味しさで、次回業スーに行ったらリピ買いしたくなるスイーツばかりでした。ぜひこの記事を参考に『業務スーパー』の冷凍スイーツを手に取ってみてください。
(取材・文◎いしざわりかこ)