累計9億個売れてる!『銀座コージーコーナー』の「ジャンボシュークリーム」の人気の秘密とは?

累計9億個売れてる!『銀座コージーコーナー』の「ジャンボシュークリーム」の人気の秘密とは?
食楽web

●『銀座コージーコーナー』の大ヒット作「ジャンボシュークリーム」。定番中の定番のこの味、製造にかける思いとは一体!?

『銀座コージーコーナー』。その成り立ちは古く、1948年に東京銀座6丁目に小さな喫茶店としてスタートし、今日では首都圏を中心に全国400店舗ほどを展開。ご存じの通り、ケーキをはじめ多種多様な洋菓子を販売する一大ブランドになり、今年で75周年を迎えます。

 ショッピングモールなどの一角で目にすることも多く、「仕事帰りにサクッと美味しいケーキを買って帰る」「ちょっとした手土産を買うのにちょうどいい」と、なにかと利用する機会の多い『銀座コージーコーナー』ですが、中でも大人気メニューはあの「ジャンボシュークリーム」です。

 もはや定番中の定番とも言うべきシュークリームですが、その誕生秘話や美味しさの秘密など知らないこともたくさんあります。そこで今回は『銀座コージーコーナー』担当者に「ジャンボシュークリーム」の秘密を聞き出し、ご紹介します。

当初は袋ナシで販売されていた!

『銀座コージーコーナー』の「ジャンボシュークリーム」の現在のラインナップ
『銀座コージーコーナー』の「ジャンボシュークリーム」の現在のラインナップ

 フレッシュケーキ、焼菓子といった季節限定のものも合わせると、常時150種類以上のスイーツが店頭に並ぶ『銀座コージーコーナー』ですが、中でも一番人気はやっぱり「ジャンボシュークリーム」。当初はフレッシュケーキなどと同じく、個包装せず販売されていたとのことです。それを今から39年前の1984年に、現在も引き継がれている仕様のピロー包装になりました。

「当初の『ジャンボシュークリーム』は今のようなピロー包装ではなく、袋には入れずに販売していました。しかし、シュー生地の水分を保ち、美味しさを持続させ、そして持ち運びやすくするために、製造後すぐにピロー包装に入れて流通・販売するようになりました。社内では『流通菓子のようで、商品価値が下がるのでは?』と反対意見が多数でしたが、結果的に『ジャンボシュークリーム』の需要がグッと増え、当ブランドきってのヒット商品になりました」(『銀座コージーコーナー』担当者)

 また、発売当初より「定番であり続けるための努力」は怠らず、コンセプトは変えずに時代に合わせた味に常に変化を加えながら製造してきたそうです。

「シュー皮やカスタードクリームは、変わり続ける気候、素材の品質はもちろん、時代ごとに移り変わるお客さまの嗜好トレンドなどを考慮しながら素材を厳選し、素材どうしの配合比率なども調整して製造し続けています。風味や味わいを微妙に変化させるなどし、『定番であり続ける』ための改良を重ねてきました。また、『ジャンボシュークリーム』のコンセプトは、以下の3点になります。

【1】おいしくて
【2】一個食べると大満足するが、また食べたくなる余韻があり
【3】それがこの価格で食べられる

 この全てを実現させたシュークリームが、『ジャンボシュークリーム』です」(『銀座コージーコーナー』担当者)

クリームはコク深く、シュー皮は歯切れ・口どけを良くリニューアル

「ジャンボシュークリーム」のリニューアルを告知したビジュアルイメージ(食楽web)
「ジャンボシュークリーム」のリニューアルを告知したビジュアルイメージ(食楽web)

 発売から39年間、常に製法や素材の調整、移り変わる時代に合わせての調整を行なったことで、今日までに累計販売数9億個を超えるロングセラーに至った「ジャンボシュークリーム」ですが、実は今年始めに、さらなる美味しさを目指してリニューアルが実施されました。

「今回のリニューアルでは、長年のシュークリーム作りで培った独自のノウハウを活かし、カスタードクリームはよりコク深く、シュー皮はさらに歯切れと口どけよく改良しました。さらに、クリームを増量させました。
クリームとシュー皮が一体となって、ほおばるたび、口の中でとけ合います。“もっと”おいしくなった『ジャンボシュークリーム』をぜひお楽しみください」(『銀座コージーコーナー』担当者)

「定番以上の定番」とも言うべき味わい

しっかり立ち上がったシュー皮と、なめらかなカスタードクリーム。162円(税込)
しっかり立ち上がったシュー皮と、なめらかなカスタードクリーム。162円(税込)

 子どもの頃から慣れ親しんだ「ジャンボシュークリーム」が、密かにリニューアルしていたとは……。筆者もその新しい味を確かめるために、実際に食べてみることにしました! 筆者がいただいたのは定番中の定番「ジャンボシュークリーム(カスタード)」。

「これまで以上に、歯切れも口どけも良くなるように改良した」というシュー皮は確かに繊細な味わい。そして中のクリームは卵のコクや乳味を感じさせながら、実になめらかな口当たり。噛み締めるたびに口いっぱいに広がるシュー皮とクリームのハーモニーは、「定番以上の定番」とも言うべき味わいでした。

 これだけのクオリティ・重量感にして、162円(税込)という圧倒的なコストパフォーマンスも魅力でご進物はもちろん、自分や家族へのご褒美に気軽にいただける点も『銀座コージーコーナー』の良心がなせる技でしょう。さらに毎月19日は「シュークリームの日」と設定されており、「ジャンボシュークリーム」を始めとしたシュークリーム商品を全て10%オフで販売しているのだそう。ぜひ利用してみてください。

「ジャンボシュークリーム」同様のド定番「ジャンボプリン」

「ジャンボシュークリーム」同様、「デカさ&カスタードの美味しさ&コストパフォーマンス」を実現する「ジャンボプリン」237円(税込)
「ジャンボシュークリーム」同様、「デカさ&カスタードの美味しさ&コストパフォーマンス」を実現する「ジャンボプリン」237円(税込)

 ところで、実は筆者「ジャンボシュークリーム」同様に好きな商品があります。それが「ジャンボプリン」です。

「ジャンボシュークリーム」同様、「デカさ&カスタードの美味しさ&コストパフォーマンス」を実現した商品で、卵のコクとまろやかな口当たりが美味しいプリンです。「ジャンボシュークリーム」と合わせてゲットしたい一品です。

これからも「さらに美味しくするための研究・改良」を行い続ける

「ジャンボシュークリーム」はこれから先も進化し続けます!
「ジャンボシュークリーム」はこれから先も進化し続けます!

 話を「ジャンボシュークリーム」に戻すと、実は今年初めのリニューアルだけにとどまらず、常に「さらに美味しくするための研究・改良」を行い続けるとのことです。最後に今後の思いと、生活者の方へのメッセージをもらいました。

「『ジャンボシュークリーム』は誕生から、およそ 40 年の月日が経っていますが、さらに美味しく改良するための研究を日々行い続けています。素材の選定や配合には多くの時間を要するため、日々の試作でデータを蓄積し、さらなるおいしさを常に追求し研究を続けています。」(『銀座コージーコーナー』担当者)

●まとめ:『銀座コージーコーナー』の大ヒット作「ジャンボシュークリーム」は「定番であり続ける」ための努力が詰まった商品だった!

 当たり前のようにいただいてきた『銀座コージーコーナー』の「ジャンボシュークリーム」には、たゆまぬ努力を続ける研究・開発と思いが隠されていました。今年より新しくなった「ジャンボシュークリーム」、ぜひ一度食べてみてください!

(撮影・文◎加賀ま波、松田義人)

●DATA

銀座コージーコーナー

https://www.cozycorner.co.jp/product/daily/